研究課題/領域番号 |
11691217
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
宮城 一郎 琉球大学, 医学部, 教授 (50039921)
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研究分担者 |
津田 良夫 長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (20207393)
宇座 美代子 琉球大学, 医学部, 教授 (00253956)
岡澤 孝雄 (岡沢 孝雄) 金沢大学, 留学生センター, 教授 (70145192)
當間 孝子 琉球大学, 医学部, 助手 (10145526)
當眞 弘 琉球大学, 医学部, 助教授 (80231447)
高木 正洋 長崎大学熱帯医学研究所, 教授 (60024684)
佐藤 良也 琉球大学, 医学部, 教授 (60092699)
新川 武 琉球大学, 医学部, 助手 (50305190)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1999年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | ラオス / カムアン県 / マラリア / デング熱 / 媒介蚊 / 分類 / 蚊相 / 疫学 / デング |
研究概要 |
1.マラリアに関してはカムアン県の3郡Ngommalato, Xebangfay, Boulapha、20村で1999年から2000年に雨期と乾期にそれぞれ1回合計4回調査を実施した。2.ボラパ郡は高マラリアの流行地で1999年の調査では住民の平均20%が罹患していた。3.新しいマラリア診断法、簡易診断キットはその場で診断結果がわかり、即座に投薬治療が出来るなど、僻地でのマラリア防圧には画期的な方法である。4.2000年にJICAの無償援助で殺虫剤浸透蚊帳配布した村民の陽性率は前年度より明らかに減少していた。5.合計76蚊種が採集され、2種は新種でラオスの厚生大に献名しTripteroides ponmekiと命名した。ハマダラカ属の蚊は31種を本県からがはじめて記録した。6.ボラパ郡ではAnopheles dirusとAn.minimusが人嗜好性が強く、長命であること、マラリア原虫保有蚊が検出されたことなどから重要なマラリア媒介蚊と特定した。水田地帯の農村のマラリア媒介蚊はAn.philippinensisとAn.nivipesが媒介に関与していると推測された。7.乾期(11月から2月)は気温が低く、媒介蚊の活動は鈍るが、気温が高い日にはAn.minimusの発生・活動は活発であった。しかし、An.dirusはこの時期、幼虫の発生源(森林内の一時的な水溜り)が極端に減少し、吸血飛来蚊は少なかった。8.住民の教育歴は低く、マラリア感染に関する正しい知識をもっている住民は少なく、蚊帳を正しく使用していなかった。9.ラオス北部のウドンサイ県ではAn.minimusが重要なマラリア媒介蚊であることを確認した。10.デング熱に関する調査はNongbokとThakheで行い、熱帯シマカのcontainer indexは51.5と40.2%だった。
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