研究課題/領域番号 |
11691219
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 満 岩手医科大学, 医学部, 助教授 (10196876)
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研究分担者 |
山本 和儀 琉球大学, 医学部, 講師 (80210524)
宮地 尚子 近畿大学, 医学部, 助教授 (60261054)
野田 文隆 大正大学, 人間科学学部, 教授 (30317648)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
2000年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 多文化間精神医学 / 海外在留邦人 / 異文化適応 / 産業精神医学 / メンタルヘルス / 精神科救急 / 地域精神医療 / 社会精神医療 |
研究概要 |
世界10都市(シンガポール、ホーチミン、ジャカルタ、メルボルン、パリ、デュッセルドルフ、バンクーバー、ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコ)の在留邦人コミュニティにおける精神保健サービスの需要と供給に関して聞き取り調査を行い、そのうち5都市の在留邦人を対象としてアンケート調査を施行した。平成11年度は、上記10都市において、主として在留邦人の精神保健の現状と邦人が利用可能な精神保健資源に関する聞き取り調査を行なった。現地精神医療資源は質的にも量的にも都市間で大きな格差が認められたが、その多寡に拘わらず、精神症状の把握と自傷他害など危機的状況の予測には邦人専門家の介入が不可欠であることが再確認された。平成12年度は、前年度に施行した定性的調査結果をもとにアンケート調査票の作成に着手した。大都市でのアンケート調査実施には多大な労力と予算を要することから、同一時期・同一方法による本調査の対象都市をアジア、欧州、北米よりそれぞれ1都市選定した。また、サンプリング方法と調査票内容の妥当性を検討するため、本調査に先立ちメルボルンとジャカルタにおいてパイロットスタディを施行した。平成12年8月、高田はメルボルンにおいて現地電話帳より無作為抽出した邦人に調査票を郵送し465件回収した。山本はこの後9月に、現地商工会議所の協力のもとに主として日本人学校父兄と民間企業駐在員に調査票を配布し858件回収した。これらの結果をふまえて独自の調査票を作成し、同年12月にホーチミン、デュッセルドルフ、バンクーバーの3都市において本調査を施行した。ホーチミンでは146件、デュッセルドルフでは599件、バンクーバーでは608件の調査票を回収した。なお、同時期に日本国内の中規模企業において対照調査を施行し573件回収した。現在、これら全回収例について多変量解析のための入力作業を進行中である。
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