研究課題/領域番号 |
11694011
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 別府大学 |
研究代表者 |
馬場 典明 別府大学, 文学部, 教授 (70038420)
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研究分担者 |
山本 晴樹 別府大学, 文学部, 教授 (40105565)
井上 富江 別府大学, 文学部, 教授 (20078835)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ガリア / ナルボネンシス / ラングドック / ローマ化 / ラテン化 / オック語 / 異文化交流 / 異文化受容 / 異文化統合 / 地中海世界 |
研究概要 |
馬場(研究代表者)は地中海西部地域の先進地帯であり、フランス南部の先駆形態と思われるヒスパーニア(スペイン)をとりあげ、ローマ共和政最末期・帝政最早期の当地におけるウィラ経済が、パックス・ローマーナの下で経済文化の「ローマ化」を実現させたことを指摘した。これは古典諸史料ではもはやうかがいしれない新知見である。 井上(研究分担者)は中世口承文芸の象徴的遺産である『トリスタン・イズー物語』に関してこれまで伝ってきている三つのテクストを取り上げ、それらをギリシア神話、ケルト神話、更に中世南フランスのトウルバドゥール文芸と比較検討した。 山本(研究分担者)は南フランスのローマ属州都市ニームにおいて、当地のローマ化の一つの象徴である皇帝礼拝に深くかかわるアウグスターレースの関係碑文を検討し、それが従来言われてきた解放奴隷の富裕者層ばかりでなく、外人の有力者とも密接な関係をもった可能性があることを指摘した。 J.-M.プティ(研究協力者)は中世南フランスの地域語であるオクシタン(オック語)をとりあげ、この言語が当地のラテン化において果たした役割を指摘した。
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