研究分担者 |
山地 弘起 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (10220360)
山田 恒夫 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (70182540)
坂元 昂 メディア教育開発センター, 研究開発部, 所長 (00016338)
瀬田 智恵子 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (70280542)
廣瀬 洋子 (広瀬 洋子) メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (80208884)
|
研究概要 |
本研究は当初3年計画であったが,研究期間を2年に短縮し活動は期間最後までに至っている。 初年度は海外の共同研究者を日本に招聘し,共同で遠隔教育番組開発を実施した。国際通信衛星実験は2001年3月4,5日に実施した。これは,日本初の通信衛星を活用した全世界への教育コンテンツの配信実験であった。実験では日本で活用できる唯一の国際通信衛星のパンナムサット,パス4,5,8の3つの通信衛星を連携して同時に世界配信を実現した。当日は日-タイ共同開発した教育番組のうちの8本と,本実験に参加してくれたインドネシア教育省のメディア研究所プステコムからの教育番組1本の配信が行われた。実験は,インドネシア,タイの研究機関でモニター,評価されたと同時に,地域文化への影響,貢献を調査する目的でタイ国メーホーソン県の山岳民族村にソーラー発電設備を併せた受信設備を設置し,これまでTVを視聴した経験の無い人々を対象に,初めて教育TVを視聴してもらった状況をモニター調査した。その際の様子は,女性学,社会学,教育学,国際協力などさまざまな領域を専門とする研究達により直接調査されている。この実験そのものも世界に類を見ない取り組みで,これまでに情報通信メディア使用の経験の全く無い人々が,急速なメディアの導入と,メディアを通じた学習に如何に対応してゆくかは重要な知見となる。実験の日程がプロジェクト期間の最後になったために,プロジェクト期間の報告は限られるが,今後この先進的実験の知見は幅広く公開してゆく計画である。
|