研究課題/領域番号 |
11694075
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
津田 敏隆 京都大学, 宙空電波科学研究センター, 教授 (30115886)
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研究分担者 |
堀之内 武 京都大学, 宙空電波科学研究センター, 助手 (50314266)
中村 卓司 京都大学, 宙空電波科学研究センター, 助教授 (40217857)
長谷部 文雄 茨城大学, 理学部, 助教授 (00261735)
清水 厚 国立環境研究所, 研究員
西 憲敬 京都大学, 理学研究科, 助手 (00222183)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
20,600千円 (直接経費: 20,600千円)
2000年度: 11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
1999年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
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キーワード | 大気重力波 / 季節内振動 / ラジオゾンデ / 積雲対流 / 大気光 / MFレーダー / 赤道波 / 鉛直波数スペクトル / 赤道域 / 成層圏 / 中間圏 / 熱帯大気 / レーダー / CCDイメージャー |
研究概要 |
1.対流圏・成層圏における大気波動の気球ゾンデ観測 カリマンタン島赤道直下における1993-96年に亘る1日1回のラジオゾンデデータの解析を行い、大気重力波の季節依存性と成層圏準2年周期振動による変調を見出した。 2000年11-12月に、インドネシア国内のジャワ・スマトラ・カリマンタン三島の各一ヶ所においてラジオゾンデを1日4回同時に放球するキャンペーン観測を行った。この3点のデータより下部成層圏の大気重力波が同定され、重力波活動性の緯度依存性が示された。鉛直波数スペクトルには重力波の飽和を示唆すると考えられる-3乗の冪則が200m程度までとかなり短い波長までみられた。しかし、Richardson数を調べたところ実際には飽和はしていないという興味深い結果を得た。 2.全天イメージャーによる大気波動の観測 OH発光層からの大気光を捕らえるCCD全天イメージャーを2000年8月にジャワ島バンドン郊外に設置し、発光層の密度変動から高度90km前後の大気重力波を捕らえ、重力波の水平構造と伝播の研究を行った。その結果、南向きに伝播する重力波が卓越することが示された。観測は自動運転で継続中であり、季節変動、更には年々変動が明らかになると期待される。 3.流星・MFレーダーによる中間圏・下部熱圏(MLT領域)の風系の観測 インドネシア航空宇宙庁と共同で運営しているカリマンタン島のMFレーダーのアンテナを拡張して、MLT領域の波動に伴う運動量フラックスを測定できるように改良を行った。このMFレーダー及びジャワ島の流星レーダーを用いて、大気重力波と長周期惑星規模波動を調べた。その結果、1996-97年には重力波、ケルビン波が特に弱かったことがわかった。またMLT領域での30-60日周期の振動が、対流圏の季節内振動と同期していることを見出した。
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