研究課題/領域番号 |
11694085
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
宮村 修 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80029511)
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研究分担者 |
日置 慎治 帝塚山大学, 経営情報学部, 助教授 (70238252)
高石 哲弥 広島経済大学, 経済学部, 講師 (60299279)
中村 純 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 教授 (30130876)
橋本 貴明 福井大学, 工学部, 助教授 (30228415)
酒井 淳 山形大学, 教育学部, 教授 (10015828)
金谷 和至 筑波大学, 計算物理学研究センター, 助教授 (80214443)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | QGP / QCD / 高温・高密度 / 格子ゲージ理論 / 遮蔽質量 / 繰り込み群 / ハドロン / シミュレーション / クォーク / グルーオン / 非閉じ込め相転移 / 高温度量子色力学 / 格子QCD / インスタントン / 非等方格子 |
研究概要 |
クォークとグルーオンは単体では観測されない「閉じ込め」という特異な性質を持っている。その力学であるQCD(量子色力学)は高温においてこの閉じ込めが破れることを予言している。このような状況はクォーク・グルーオン・プラズマ状態(QGP)と呼ばれ、宇宙初期において実現したと考えられているが、超高エネルギー原子核反応により実験的に実現するための研究が欧米で進められている。 本計画では、ドイツと日本の間で、研究者を相互に送り、有限温度でのハドロンの振る舞い、有限密度の計算手法、温度方向の高い解像度を得るための非等方格子の開発などについて議論を行い、特に以下の点について大きな成果を得た。 1.虚時間方向に測られた2点関数と、ポール質量の関係を明らかにし、クェンチ近似でスクリーニング質量と共に格子QCD計算により測定し、両者の温度依存性を示した。 2.虚時間方向の分解能を上げるために、非等方格子の調査を行い、改良された作用まで含めた研究を行った。 3.宇宙初期、超高エネルギー原子核反応などでは、温度の上昇ばかりでなく密度の上昇も期待される。しかし、このような系の格子QCDに基づく計算はほとんど行われて来なかった。本研究計画では、ハドロン質量の微分、2自由度カラー系という2つの側面からこの研究を行った。 4.繰り込まれた軌跡の上では、格子の離散化の影響は最小になることが期待されている始めて、SU(3)ゲージ系において、繰り込み変換を実施し、繰り込まれた軌跡を見出した。
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