研究課題/領域番号 |
11694089
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能・物性・材料
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
向井 和男 愛媛大学, 理学部, 教授 (70036193)
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研究分担者 |
小原 敬士 愛媛大学, 理学部, 助手 (10284390)
長岡 伸一 愛媛大学, 分子科学研究所, 助教授 (30164403)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 抗酸化剤 / コーヒー酸 / カテキン / ラジカル消去速度 / 抗酸化活性 / ストップトフロー分光光度計 / 時間分解ESR / 酸素吸収性 / 酸素吸収法 / 天然抗酸化剤 / ラジカルスカベンジャー / ストップフロー |
研究概要 |
天然の抗酸化剤として良く知られている、カテキン類、コーヒー酸類について、その活性酸素・フリーラジカル消去反応速度を、1)酸素吸収法、2)ストップトフロー分光光度計法、3)時間分解ESR法を用いて測定し、抗酸化活性の評価を行った。また、その結果に基づき、抗酸化の機構について検討した。 1)Stopped-Flow分光光度計を用いて、有機溶媒中及びミセル溶液中でカテキン類とコーヒー酸類のビタミンE再生反応速度とフェノキシルラジカル消去反応速度を測定した。また、この結果を過酸化ラジカル消去反応速度と比較検討した。更に、pHを変えて反応速度の測定を行い、その解析結果から反応の構造活性相関を明らかにした。また、サイクリックボルタンメトリー法を用いて酸化電位を測定し、ラジカル消去速度との相関性を見出した。尚、本研究は主に愛媛大学で行った。 2)圧力Transducer法(酸素吸収法)により、有機溶媒中及びミセル溶液中でカテキン類とコーヒー酸類の脂質過酸化ラジカル消去速度を測定し、これらの生体関連天然抗酸化剤の抗酸化活性について定量的な評価を行うと共に、その結果をビタミンEやユビキノールと比較検討した。尚、本研究は、研究代表者の向井の研究室の大学院生3名がカナダのマウントアリソン大学のBarclay教授の研究室にそれぞれ4ヶ月間滞在し、共同研究により行った。 3)ビタミンEの抗酸化反応、再生反応、酸化促進反応に対する重水素置換効果を測定した。その結果から、これらの反応は、何れも水素のトンネル効果が重要な役割を果たしていることを明らかにした。
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