研究課題/領域番号 |
11694140
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
|
研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
多田 充 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (20303331)
|
研究分担者 |
櫻井 幸一 九州大学, 工学部, 助教授 (60264066)
伊東 利哉 東京工業大学, 総合理工学研究科, 助教授 (20184674)
篠田 陽一 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (50206108)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
|
キーワード | 秘密分散法 / 閾値変更 / 安全性の証明 / IDによる鍵共有 / 受動的攻撃 / 能動的攻撃 / 閾値変更可能性 / 検証可秘密分散法 / 多重署名 / 委任署名 / 電子現金 |
研究概要 |
本研究では、閾値秘密分散法において1度構築したシステムを再編することなしに、パラメータである閾値およびメンバ数、さらに秘密情報を効率的かつ安全に更新する方式を提案した。田村らとの共同研究で提案した手法においては、パラメータの変更前、変更後のシステムはともに完全な安全性をもつ。しかし、システムの初期設定において安全な通信路を使って分散情報保持者に送る情報量が多くなる。前田らとの共同研究では、変更後のシステムの完全な安全性は犠牲にするが、安全な通信路を使って送る情報量を削減できる閾値変更可能秘密分散法を提案し、さらにその方式を検証可能にした。 岡本らとの共同研究では、「岡本-田中鍵共有方式(OT方式)」において、効率的にメンバの秘密情報を更新できるシステムを提案し、安全性の評価を行った。またKimらとの共同研究では、OT方式の様々な種類の能動的攻撃に対する安全性を評価した。 多重署名方式において、署名だけでなくその付加的な情報も検証できる多重署名方式を「機能付き多重署名」と呼ぶことにする。Burmesterらとの共同研究では、署名者および署名順序を検証できる機能付き多重署名として「順序付き多重署名」を提案し、その安全性を評価した。湊らとの共同研究では、署名者および、文書に対する「賛成/反対」などの署名者の意思を検証できる機能付き多重署名として「意思付き多重署名方式」を提案し、その安全性を評価した。 小出らとの共同研究では、電子現金方式に関する研究を行った。その方式においては、発行機関である銀行の秘密鍵が漏洩しても、正当な電子現金と漏洩した秘密鍵によって偽造された電子現金を識別することができる。
|