研究分担者 |
中部 主敬 京都大学, 工学研究科, 助教授 (80164268)
吉田 英生 京都大学, 工学研究科, 教授 (50166964)
牧野 俊郎 京都大学, 工学研究科), 教授 (30111941)
稲岡 恭二 同志社大学, 工学部, 助教授 (60243052)
岩井 裕 京都大学, 工学研究科, 講師 (00314229)
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配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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研究概要 |
地球環境を維持しつつ生活レベルの維持,向上を図るためには,地球温暖化の主原因の一つであるCO_2の排出を低減するエネルギー変換技術の構築する必要がある.その一つの可能性は,低密度であるためにエネルギー変換の一時資源として直接利用できないものの,莫大な量に恵まれる太陽エネルギーを利用し水素を製造して,それを燃料とするガスタービンシステムを構築することである.しかし,水素タービンを対象とした研究は未だ十分に行われているとは言い難い.そこで,本研究では高温ガスタービンシステム開発に向けての最重要課題であるタービン翼の高効率冷却法と水素燃焼技術について注目し,外国人共同研究者の招聘と日本側共同研究者の派遣を通じて,研究計画の打ち合わせ,研究結果の合同討議,その他の関連情報の交換などを行った.検討内容は上記タービン翼冷却法と水素燃焼技術のほかにも,廃熱回収用熱交換器の高性能化,固体酸化物形燃料電池とのハイブリッドシステムの可能性さらにMEMS技術のガスタービンへの応用などに及んだ.個々の研究打ち合わせ,合同討議,国際会議などの詳細については,ここでは省略するが,本研究の成果として,学術誌への発表論文4編と,国際学会での14件の発表が挙げられる.また、そのこと以外にも,研究打ち合わせにかかる相互訪問あるいは国際会議での討論を通じて各研究者が持つ情報の共有化が進み,かつ人的つながりが強化されたことは,本研究の重要な成果であったと考えられる.今後,この研究によって得られた知見が次世代型水素タービンに関する設計指針に活用されんことが期待される.
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