配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
研究概要 |
本研究は液晶デイスプレイに代わると目される有機LEDディスプレイの大型化・高精細化・フルカラー化のために,その駆動方法としてアクティブマトリックス駆動法を用いた研究である.この研究を始めた当初は有機LEDディスプレイをアクティブマトリックス駆動させることなどコストの面で多くの研究者は懐疑的であった.しかしながら今日ではこの駆動方法が主流になりつつあり産業界に多くの影響を及ぼすことのできた研究といえよう.また,我々の提案した独自の駆動方法は今後さらに発展することが期待でき,さらなる有機LEDの発展に役立てられることを期待する. この研究を通して得られた結果は以下のようになる. 1.a-Siおよびpoly-Si TFTを使った電流指定AM駆動画素回路を提案し,これらの回路はTFTおよび有機LEDの閾値電圧の変動を補償し精密な中間調表示を与えることがわかった. 2.4inch以下の小型パネルではpoly-Si,それ以上の大型パネルではa-Si TFTを用いたAM回路がコスト面で優位であり,将来にのような棲み分けがなされるであろう. 3.poly-Si TFTを使った電流指定AM駆動画素回路とリセット機能付きDAC回路を提案した.これらの回路はデータ線寄生容量の合計が数pF以下と小さくできるならば,TFTの特性のばらつきを十分に補償し4bit以上の中間調表示を与えることができることがわかった.
|