研究課題/領域番号 |
11694180
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
岡田 博美 関西大学, 工学部, 教授 (10093387)
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研究分担者 |
柴田 一 関西大学, 文学部, 助教授 (60268307)
六浦 光一 信州大学, 経済学部, 教授 (00106147)
榎原 博之 関西大学, 工学部, 助教授 (50194014)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 高度道路交通システム(ITS) / アドホック無線ネットワーク / 車載コンピュータ / 車載機器間通信 / マルチホップ通信 / 送信電力制御 / TRAP方式 / VIBROR方式 / アドホック形無線ネットワーク / 車載機器間通信(車々間通信) / ブロードキャスト通信 / 車両位置計測 |
研究概要 |
本研究は、走行車両の車載機器が近辺の他の車載機器と自動的に相互通信を行い、各種の運行・交通情報を交換し、必要に応じて運転者に情報表示を行う次世代車両通信システムの開発を目的としている。岡田を研究代表者とし、日本側研究者4名とオハイオ州立大学(米国)との海外共同研究を実施した。本研究は、1)車載機器間の通信リンク確立、2)車両の位置情報の表現形式、3)移動通信のための分散データベースの最適設計、4)車両間情報通信プロトコールの開発、の4課題を対象とした。この結果1)では、階層型自己組織ネットワークの適応性を確認し、より効率的なプロトコール開発の必要性を明示した。アドホック型ネットワークの経路方式として新たに車両密度に応じた動的な送信電力制御を提案し、ホップ数の削減による遅延時間の圧縮と周波数帯域の有効利用を実現した。オハイオ州立大学では、GPS情報を基に最適なマルチホップ多段中継伝送を選定する方式を提案し、その有効性を検証した。2)では車両アドレスと車両位置、速度などを組み合わせた新しい多次元位置情報を提示し、マルチホップ送信される情報の効率的な構成形式を可能としたVIBROR方式を提案した。緊急車両の接近、事故発生など重要情報は即時かつ遠距離までの伝送、通常の運行情報などは関係するエリア内を迅速に伝送、渋滞情報や周辺地域情報などは出来るだけ広いエリアに到達など、情報の種類や緊急度に応じて伝送遅延・ホップ数・伝達距離などを制御する。上記制御形式の有効性を、コンピュータシミュレーションで明示した。3)では移動情報を扱う分散データベース最適配置法を開発し、感度・信頼性解析などの多面的評価を行った。4)では、パケット衝突を回避するCDMA/CSMA/CFアクセス制御方式を新たに提案し、特許出願を行った。 (特許申請中;出願番号 特願2000-90731)
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