研究課題/領域番号 |
11694181
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東亜大学 |
研究代表者 |
堀内 孝 東亜大学, 工学部, 教授 (10201758)
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研究分担者 |
太田 裕治 お茶の水女子大学, 助教授 (50203807)
長澤 幸一 東亜大学, 工学部, 助教授 (90289299)
吉田 修 東亜大学, 大学院・総合学術研究科, 教授 (70025584)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 腹膜透析 / 腹膜硬化症 / 細胞培養 / 三次元培養 / 画像解析 / 腹膜修復 / 細胞増殖 / 細胞遊走 / サイトカイン / RT-PCR / VEGF / TGF-β1 |
研究概要 |
細胞外マトリックス中の主要成分のコラーゲンとヒアルロン酸の比が溶質透過性にどのような影響を及ぼすかトランスウェルを用いた透析実験により系統的に把握した。試験溶液に色素を用いた透過試験ではコラーゲン、ヒアルロン酸濃度の増加によって溶質透過速度が低下するという結果が得られた。しかし、試験溶液に尿素を用いた透過試験ではヒアルロン酸の添加による溶質透過速度の亢進がみられた。 3次元積層培養モデルを使った腹膜中皮細胞の傷害修復モデルを作成することが可能となったので、単層モデルでの傷害修復実験系の確立を行った。confluentになった培養腹膜中皮細胞に1N NaOHを滴下することで円形の傷害を加え、その修復過程の画像取込みと解析、遺伝子発現を測定した。取り込んだデジタル画像を画像処理ソフト(OPT1MUS v.6)で解析することにより、修復速度、細胞面積・面積分布の変化の定量化を行える評価システムを構築した。又、画像情報と細胞の分子生物学的変化を統合するため修復過程における各種サイトカインのmRNAの発現をRT-PCR法により半定量化した。傷害直後の遊走から終盤の増殖と細胞の大きさは増加し、修復終了後は若干小さくなるものの前値の30〜40%増を示した。サイトカインの発現は修復後半に高くなる傾向にあり、TGF-β1が有意に増加した。 本モデルを用いることにより、より複雑な系の研究が可能となり今後の腹膜硬化症発症機序の解明に大きく貢献できるものと考えられた。
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