研究課題/領域番号 |
11694199
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
近藤 孝男 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10124223)
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研究分担者 |
柴田 重信 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (10162629)
海老原 史樹文 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (50135331)
本間 研一 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40113625)
岡村 均 神戸大学, 医学部, 教授 (60158813)
深田 吉孝 東京大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80165258)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | シアノバクテリア / マウス / 概日時計 / 時計遺伝子 / ショウジョウバエ / 蛋白質相互作用 / 視交叉上核 / 時計蛋白のリン酸化 |
研究概要 |
概日リズムは生物に普遍的に存在し、生物が昼夜交替する地球上の環境に適応するに機能している。生物時計の分子機構は分子遺伝学的解析が進展し、生物時計の中核をなすと思われる遺伝子がクローニングされ、その解明が現実のものとなってきた。生物時計の分子機構解析は米国が研究をリードしてきたが、近年シアノバクテリアや哺乳類の遺伝子が国内の研究者により発見され、日米での研究がこの分野にとって極めて重要になってきている。この基盤研究は、それまで継続的に行われてきた日米の研究協力をさらに推進するため国際学術研究(共同研究)として、申請したものであり、基盤研究Aとして1990-2000年度に実施された。この包括的な共同研究は米国NSFのプロジェクトCeter of Biologicial timingを相手方として行われ、いくつかの個別の共同研究の推進と研究成果の交流のためのシンポジウムの実施を行なってきた。シンポジウムは1999年にハワイで、2000年に京都で開催され、日米の研究分担者のみでなく、多くの活発な研究者を招き、概日時計のシンポジウムとして高く評価されるものであった。また1999年度後期には犬山で国内の若手の研究者を主体としたワークショップも開催し、様々な既存分野に属する若手研究者の交流を図った。一方これらの研究交流を通して個別の共同研究も数多く推進され、いくつかの新たな共同研究も開始された。メンバーのこの2年間の個別の研究成果は報告書として準備中であるが、概日時計の分子機構の解明が遺伝子発現のフィードバックという単純なドグマだけでは説明出来ず、概日時計の特性である周期の長さや、安定性、同調性などを説明するためには、多くの未知の因子、細胞代謝との関連などを調査し、細胞活動全体の調和としてはじめて概日時計を理解することができるという認識を得た。
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