配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
研究概要 |
天然からダイオキシン分解菌をスクリーニングし、選抜した分解菌を用いたバイオレメディエーションによるダイオキシン類の分解、汚染土壌や焼却灰中のダイオキシン類の分解浄化について検討した。また、選抜した分解菌の細胞融合により分解力の高い融合菌の作出を試みた。更に、選抜した分解菌を用いたバイオレメディエーションによる水系のダイオキシン類の分解について検討した。 1 選抜した分解菌はダイオキシン類(2,7-DCDD,2,8-DCDD,2,4,8-TCDF,2,3,7,8-TCDD,2,3,4,7,8-PCDF, OCDD)を分解できることが分かった。30日培養後の分解率は各々約95%,約85%,約70%,約60%,約95%,約40%であった。 2 選抜した分解菌を用いたバイオレメディエーションにより、土壌中のダイオキシン類(2,7-DCDD,2,4,8-TCDF,2,3,7,8-TCDD)が30日間の処理で、各々約70%,約60%,約50%分解できることを見出した。 3 選抜した分解菌を用いたバイオレメディエーションにより、ダイオキシン類に高濃度に汚染された土壌(約1300pg-TEQ/g)中のダイオキシン類を30日間の処理で約70%の分解できることを見出した(その毒性も約70%解毒できることも明らかにした)。また、一種の界面活性剤を添加すると、その分解率は更に約10%向上することも見出した。 4 選抜した分解菌を用いたバイオレメディエーションにより、焼却灰中のダイオキシン類が60日間の処理で約65%分解できることを見出した。そして、この処理を繰り返すと分解率は更に大幅に向上しほぼ完全に分解できることも見出した。 5 水系のダイオキシン類を活性炭に吸着させ、土壌と混合した後、選抜した分解菌を用いてバイオレメディエーションを行うと、水系のダイオキシン類が大幅に分解できることを見出した。その際に活性炭は水系のダイオキシン類をほぼ完全に吸着できることも明らかにした。
|