研究課題/領域番号 |
11694221
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
平賀 壯太 (平賀 壮太) 熊本大学, 発生医学研究センター, 教授 (40027321)
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研究分担者 |
山中 邦俊 熊本大学, 発生医学研究センター, 助手 (90212290)
仁木 宏典 国立遺伝学研究所, 放射線・アイソトープセンター, 助教授 (70208122)
山添 光芳 熊本大学, 医学部, 助手 (00284745)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
16,010千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 1,410千円)
2001年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2000年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1999年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | DNAメチールトランスフェラーゼ / SeqA蛋白質 / MukB蛋白質 / 複製フォーク / DNAスライデングクランプ / 姉妹染色体接着 / DNAメチラーゼ / SeqA / MukB / 染色体分配 / MutS / 複製装置 / DNAメチレーション / 複製起点 / 複製開始 / DnaA / Muts / ミスマッチ修復 |
研究概要 |
大腸菌において、SeqA蛋白はDNA複製後のヘミメチル化GATC配列に特異的に結合し、染色体DNAの複製開始を負に調節する。精製したSeqAは、ヘミメチル化oriC DNAへの複製開始蛋白DnaAの結合を競合的に阻害することをin vitroで証明した。新生細胞では2個のMukB-GFPのクラスターが細胞長の1/4、3/4の位置に、1個のSeqAの蛍光焦点が細胞中央に存在する。このSeqA焦点はその後二分し1/4、3/4の位置に移動する。DNAポリメラーゼIIIホロ酵素のβサブユニット(DnaN、DNAスライデングクランプ)は、DNA複製をしていない細胞では細胞端に近いサイトゾール領域に存在するが、複製の開始とともに細胞中央に集まってきて、SeqA焦点が2分裂して1/4、3/4の位置に移動する時期には同じく1/4、3/4の位置に2つの蛍光焦点として存在する。SeqAの蛍光焦点が、複製フォークにおける新生DNAの半メチル化GATC配列に結合したSeqA分子のクラスターであることをChIP法等で証明した。これらの結果は、2方向複製のための1組の複製装置は初め接近して細胞中央に存在するが、複製途中で二つに分かれ1/4、3/4の細胞位置に移動するという我々が提唱しているTranslocating Replication Factoriesモデルを支持するものである。さらに、複製後姉妹染色体DNAが互に接着(cohesion)する現象をバクテリアで初めて発見した。この接着は染色体DNA複製の後半で解除される。MukB欠失株では姉妹染色体の接着はおこらず、MukFEB複合体が姉妹染色体接着に重要な役割を演じていることを示している。5ブロモデオキシウリジンによるパルス標識とチェース後の新生DNAの蛍光焦点を解析して、MukBが複製フォークの接着と位置の決定にも関与していることを明らかにした。
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