研究課題/領域番号 |
11694235
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
近藤 尚武 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20004723)
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研究分担者 |
大和田 祐二 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (20292211)
後藤 薫 山形大学, 医学部, 教授 (30234975)
斉藤 幸子 山形大学, 医学部, 講師 (50312559)
加納 英雄 札幌医科大学, 医学部, 教授 (70045475)
阪上 洋行 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (90261528)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2000年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1999年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | 脳内遺伝子発現局在 / SHIP2 / PLD / PLA1 / PIPキナーゼ / 脂肪酸結合蛋白 / 遺伝子ノックアウトマウス / ジアシルグリセロールキナーゼ / PI4P-5キナーゼ / ホスファチジン酸ホスファターゼ / PI4-キナーゼ / トランスジェニックマウス / 核内ホスフォイノシチドシグナル |
研究概要 |
ラットのSHIP2 (SH2 domain含有5-ホスファターゼ)のcDNA塩基配列を初めて明らかにし、それを基に脳内での遺伝子発現解析をしたところ、胎生期脳の脳室胚芽層に明瞭に検出されたが、生後発達が進むにつれてこの発現は白質に明瞭となり、灰白質には有意の発現を示さなかった。発現パターンからオリゴデンドロサイトがその責任細胞であると示唆された。phospholipase D(PLD)の脳内遺伝子発現局在の精査では、PLD1とPLD2いずれも胎生期脳室胚芽層に有意の発現を示すが、脳灰白質には生後早期に一過性にRLD2だけが弱く発現するだけで、主要発現部位は白質であり、PLD1についてはオリゴデンドロサイトが、PLD2ではアストロサイトが発現責任細胞であると示唆された。斎野斎藤のPI4Kトランスジェニックマウスの副腎髄質細胞の膜輸送機構変調有無の解析と、加納によるホスファチジン酸ホスファターゼの遣伝子ノックアウトマウスの作製は最善を尽くしたが年度内完成には至らなかった。PLA1のcDNA解析をJ.A.Glomsetが完了してその遺伝子のサル脳内発現局在の解析を近藤と後藤が現地に滞在して指導・実施した。PIPキナーゼIとIIのcDNAsの強制発現系でR.F.Irvineがそれらの細胞内局在と活性化機構を近藤のPI4KcDNAsを用いて相互に各研究室を訪問滞在して共同で明らかにした。F.Spenerの研究室に近藤と大和田が訪問・滞在して、自ら作製した脂肪酸結合タンパク質遣伝子ノックアウトマウスを持ち込みホスフォイノシチドとの機能相関解析のプロジェクト案を作成した。近藤と後藤はリスボン大学、オスロのノルウエイラジウム病院、オランダ・ガン研等を訪問して自らのDGキナーゼのリピド性シグナルへの関与機構について所見を基に有意義な討論を実施した。M.G.Roth, I, Merida, G.Perrozziとは昨年度に行った共岡研究の伸展・成果について主としてE-Mailを通して討論した。
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