研究課題/領域番号 |
11694248
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森本 幾夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30119028)
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研究分担者 |
細野 治 東京大学, 医科学研究所, 助手 (50190210)
田中 廣壽 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00171794)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | CD26 / ADA結合蛋白 / DPPIV / 共刺激 / マンノース6リン酸 / インスリン増殖因子II受容体 / internalization / CD4メモリーT細胞 / ADA / T細胞共刺激 / インスリン成長因子II受容体 |
研究概要 |
CD26はT細胞活性化抗原でADAの結合蛋白及びDPPIV(dipeptidyl peptidase IV)酵素活性を持つことで知られている。さらに固相化したCD26とCD3抗体のクロスリンクは共刺激シグナルを伝達し、T細胞活性化を引き起こすことで知られている。我々は過去にCD26分子の抗体によるクロスリンクはCD26分子をinternalizationさせ、CD3ζ鎖やlckなどいろいろなシグナル蛋白をチロシンリン酸化させT細胞を増殖させることを報告している。従来CD26分子のinternalizationはその機能に重要であることは分かっていても、詳しい機序は不明であった。 我々はマンノース6リン酸/インスリン増殖因子II受容体(M6P/IGFIIR)はCD26の結合蛋白であることを同定し、さらにCD26のM6P部位はCD26とM6P/IGFIIR受容体との結合に重要であることを示した。CD26抗体によるCD26分子のクロスリンクはCD26のキャッピングやinternalizationのみならず、CD26とM6P/IGFIIRとの共局存にも重要であることを明らかにした。さらにクロスリンクによるinternalization及びCD26由来共刺激によるT細胞増殖はM6Pをin vitroに加えることで抑制されたが、コントロールのG6PやM1Pでは抑制されなかった。これらの結果からM6P化されたCD26とM6P/IGFII受容体との相互作用はCD26のinternalization及びCD26由来T細胞共刺激に重要であることが明らかになった。
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