研究課題/領域番号 |
11694264
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
生田 宏一 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90193177)
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研究分担者 |
谷口 善仁 京都大学, 医学研究科, 助手 (00324616)
黒岡 尚徳 京都大学, 医学研究科, 助手 (00293879)
木下 和生 京都大学, 医学研究科, 助手 (50293874)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
2000年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | サイトカインレセプター / Stat / γδT細胞 / シグナル伝達 / DNA組換え / ヒストンアセチル化 / 転写共役因子 / レトロウイルス / STAT / レトロウィルス |
研究概要 |
IL-7はリンパ球前駆細胞の増殖因子であり、生体内におけるリンパ球の分化にきわめて大きな役割を果たしている。本研究の目的は、IL-7レセプター(IL-7R)のシグナル伝達分子のStat5によるgermline転写の誘導が、TCRγ遺伝子座のDNA組換え酵素に対するaccessibilityを上昇させV-J組換えを誘導する機構を解明することにある。 まず、IL-7R欠失マウスの胎児肝臓のT前駆細胞にレトロウイルスを用いてStat5cDNAを導入し、胎児胸腺器官培養でT細胞に分化させると、活性型Stat5を導入したものでは細胞数がある程度回復し、γδT細胞の分化が見られた。次に、Stat5が転写共役因子であるCBPやp300と協調して転写を活性化するかを調べた。5′Jγ1プロモーター領域をBa/F3細胞に導入すると、Stat5依存的およびCBP/p300依存的に転写が活性化された。また、Ba/F3細胞でJγ1領域特異的にヒストンがアセチル化されていることが、染色体免疫沈降法により示された。また、BaF3/pim-1細胞でサイトカイン刺激依存的にStat5とCBP/p300がJγ1領域に結合し、ヒストンがアセチル化されることを確認した。さらに、Ba/F3細胞にRAG1とRAG2を一過性に発現させると、Jγ1遺伝子のみでDNAの切断が起ることが、LM-PCR法にて示された。一方、IL-7R欠損マウスの初期胸腺細胞において、TCRγ遺伝子座のヒストンは脱アセチル化されていた。IL-7R欠損マウスのT前駆細胞に活性型Stat5 cDNAを導入すると、TCRγ遺伝子座のヒストンアセチル化が回復した。以上のことから、Stat5が転写共役因子を5′Jγ1プロモーター領域にリクルートし、ヒストンのアセチル化を介してTCRγ遺伝子座のaccessibilityを上昇させることが示された。
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