研究課題/領域番号 |
11694280
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
二宮 善文 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70126241)
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研究分担者 |
米澤 朋子 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30304299)
百田 龍輔 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80263557)
大橋 俊孝 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (50194262)
植木 靖好 岡山大学, 医学部, 助手 (60304309)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | IV型コラーゲン / ノックアウトマウス / 高分子会合体 / 基底膜 / 血管内皮細胞 / 遺伝子発現制御 |
研究概要 |
基底膜の機能解析に関する三年間の研究結果として次のような研究結果が得られた。 1)Col4a遺伝子発現停止マウスの解析を行うことにより、α(IV)鎖の生体内における生物学的機能について推測することが出来た。col4a3遺伝子のノックアウトマウスを入手したのでこのマウスの解析を行なうことにより、IV型コラーゲン遺伝子の機能を解析する方法論を設定できた。また、他のcol4a遺伝子ノックアウトマウスの作成を新たに開始したので、IV型コラーゲン遺伝子の発現を完全に停止したマウスの表現系の解析が可能になった。 2)IV型コラーゲン分子の会合体様式の解析 新しい解析方法、コラーゲン部分を細菌コラゲナーゼで分解し、NC1ヘキサマー解析を、未変性コラーゲンを認識する特異的モノクローン抗体を用いた免疫沈降と、変性したコラーゲン鎖を認識する特異的モノクローン抗体を用いたウエスタンブロット解析により、生体内での高分子会合体様式の解析に成功した。その結果、腎糸球体ではα3α4α5鎖によるネットワークとα1α2によるネットワークが別々に構築されていることが分かった。他に平滑筋細胞周囲基底膜の解析も行ない、こちらはハイブリッドネットより構築されていることが分かった。 3)腎糸球体基底膜の解析によりその特異機能はα3α4α5鎖によるネットワークによることが明確になったが、同様のα3α4α5鎖会合体が脳脈絡叢基底膜にも存在することを明らかにした。これは上衣細胞が産生し、血液成分の濾過を行なうための基底膜のfiltration機能と大きく関わりあうことが判明した。
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