研究課題/領域番号 |
11694293
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
熱田 充 長崎大学, 歯学部, 教授 (60002135)
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研究分担者 |
渡邊 郁哉 長崎大学, 歯学部, 助手 (00274671)
吉田 圭一 長崎大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70230729)
松村 英雄 長崎大学, 歯学部, 助教授 (40199857)
田中 康弘 長崎大学, 歯学部, 助手 (10217086)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | チタン / チタン合金 / 機械的強度 / 鋳造性 / 切削性 / 接着性 / レーザー溶接強度 |
研究概要 |
純チタンにFe,Coの元素を10wt%まで添加すると約400Hvのビッカース硬さとなることがわかったが鋳造性が歯科用合金に比べると劣った。Feの元素を添加した場合、耐食性の低下が認められた。特に。これらの硬さは従来歯科で使用されるCo-Cr合金に近い硬さを示した。これらの合金の切削性も切削器具の消耗が激しく、切削効率も従来の歯科用合金と比較して劣るものと考えられた。歯科での実用化のためには開発されたチタン合金が純チタンに比べ1.5〜2倍程度の機械的強度を有することが望ましい。チタンにCrとMnを添加した場合、ビッカース硬さで約300Hvの硬さが得られ、従来の歯科用タイプIV金合金のそれよりやや大きな硬さを示すことがわかった。一方、チタンにAgを添加すると延性が劣るもののある程度の硬さ(約200Hv)が得られた。しかしAgの添加は鋳造の際にAgの蒸散をおこし、鋳造機の故障や寿命の短縮が起こるものと考えられ、鋳造が困難であると思われた。これまでの元素を添加した合金がどれだけ鋳造時に鋳型材との反応を起こすかを調べた。その際、板状試験片の鋳造し切断を行い、切断面表層からの硬さのプロファイルを作成した結果、CrとCoを添加した合金の鋳型材との反応は純チタンに比べ少なかった。他の合金系では若干の増加か純チタンとあまり変わらない鋳型材との反応性を示した。純チタンも含めて各合金の切削性は歯科鋳造用金合金に比べて劣っていたがCo-Cr合金よりも良かった。
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