研究課題/領域番号 |
11694294
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
西村 泰治 熊本大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10156119)
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研究分担者 |
吉良 潤一 九州大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40183305)
入江 厚 熊本大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30250343)
千住 覚 熊本大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50274709)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
9,770千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 870千円)
2001年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2000年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 自己免疫疾患 / 分子擬態 / I型糖尿病 / フォークト-小柳-原田病 / 自己反応性CD4^+T細胞 / T細胞エピトープの発現クローニング / HLAクラスII / T細胞応答 / 感染性微生物 / グルタミン酸脱炭酸酵素65 / MHCクラスII分子 / 発現クローニング / Vogt-小柳-原田病 / 虹彩毛様体炎 / HLA / SEREX / LEDGF / UACA / 多発性硬化症 / ミエリン蛋白 / HLAクラスII分子 / 自己抗原ペプチド / エピトープライブラリー |
研究概要 |
我々は、過去の研究において、種々の自己免疫疾患に高感受性を示すHLAクラスII遺伝子を同定し、さらに、これらのHLAクラスII分子に結合するペプチドの構造上の特徴を明らかにしてきた。本研究では、特定のHLAクラスII遺伝子が特定の自己免疫疾患に対する感受性を決定する機序を解明すべく以下のような研究成果を得た。1)疾患感受性HLAクラスII分子により自己反応性T細胞に提示される自己抗原ペプチドの同定:アジア型多発性硬化症および抗リン脂質抗体症候群の患者から原因抗原の候補と考えられる抗原に特異的なT細胞クローンを樹立し、そのエピトープペプチド、拘束分子、産生サイトカインなどについて解析した。また、メラノサイトを標的とする自己免疫疾患であるVogt-小柳-原田病における標的抗原を同定すべく研究を行い、LEDGFおよびUACAを同定した。2)自己抗原エピトープに交差反応を示すエピトープの同定法の開発:発現クローニングの手法を用いてT細胞が認識するエピトープを同定するシステムを開発し、さらに、このシステムを用いてIDDM患者由来のGAD65反応性のT細胞が認識するエピトープのパターンを解析し、この情報をもとに、このT細胞を分子擬態により活性化する微生物由来のエピトープを同定した。3)変異TCRリガンドによりもたらされるT細胞応答の変化に関する解析:特定のアゴニストペプチドあるいは部分アゴニストペプチドとHLAクラスII分子の複合体を様々な密度で発現するL細胞トランスフェクタントを作製した。これを用いた研究により、高い密度で発現する部分アゴニストペプチドを認識したT細胞がZAP-70やLATのリン酸化を伴うことなく、アゴニスト刺激時と同様の増殖応答を発現することを発見した。さらに、このようなユニークなT細胞活性化機構について、サイトカイン産生、TCR発現の低下、細胞内シグナル等についてその特徴を明らかにした。
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