研究課題/領域番号 |
11694296
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山村 研一 熊本大学, 発生医学研究センター, 教授 (90115197)
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研究分担者 |
大保 和之 熊本大学, 発生医学研究センター, 助手 (70250751)
荒木 喜美 熊本大学, 発生医学研究センター, 助手 (90211705)
阿部 訓也 熊本大学, 発生医学研究センター, 助教授 (40240915)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 細菌人工染色体 / 酵母人工染色体 / トランスジェニックマウス / quaking / T complex / マイクロインジェクション / ミエリン / tail kinks / Cre-loxP / BAC / 変異マウス / 発生 / ポジショナルクローニング |
研究概要 |
染色体は、細胞分裂時に、末端部分を失うことなく複製され、かつ娘細胞に一つずつ染色体が分配されねばならない。このため、3つのエレメントが必要で、セントロメア、テロメア、そして複製開始点である。バクテリアや酵母では、これrらの配列が分かり、すでに単離されている。その結果、細菌人工染色体や酵母人工染色体が作製されている。酵母人工染色体は、非常に不安定であり、次第に細菌人工染色体が一般的に用いられるようになってきた。この細菌人工染色体をマウス受精卵荷導入し、トランスジェニックマウスを作製する方法を確立することを試みた。アガロースプラグ中に埋め込んだBAC DNAをパルスフィールド電気泳動法によって分画し、BAC DNAを含むゲル断片を切り出し、ポリアミンを含むバッファー中でアガラーゼでゲルを消化し、BAC DNA溶液を調製することにより、巨大BAC DNAを損傷することなく単離できることが確認された。DNA溶液を約1.3-5ng/mlの濃度に調製し、受精卵に注入することにより、結果として効率良くトランスジェニックマウスを作製できた。165kbの断片を含むBAC9はqkの全長を含むと思われるが、これを導入したトランスジェニックマウスを作製し、これとqk破壊マウスを交配し、qk(-/-)であってもBACトランスジーンを持っていると振戦がレスキューされることが分かった。また、T遺伝子を含むBAC導入により、Tミュータントの表現系をレスキューできることが分かった。以上から、BACトランスジェニックマウスの方法が、レスキュー実験やBAC DNA断片に目的の遺伝子が含まれているかどうかの判定に威力を発揮することが明かとなった。
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