研究課題/領域番号 |
11694302
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
桑原 厚和 静岡県立大学, 環境科学研究所, 助教授 (60142890)
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研究分担者 |
望月 徹 , 助教授 (00117780)
藤宮 峯子 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (10199359)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2000年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 5-HT3 receptor / VIP / Guinea-pig / Rat / Ion transport / Gastrointestinal tract / 5-HT 3 receptor / 5-HT_3 receptor |
研究概要 |
神経伝達物質であるVIPおよび5-HTは、消化管の機能(イオン輸送や平滑筋活動)調節に深く関与している。しかしながら、VIPおよび5-HTが機能発現するために必須の受容体の分子基盤については、殆ど明らかではない。本研究では消化管の機能(イオン輸送や平滑筋活動)にとって重要なVIPおよび5-HTの生理作用発現の分子基盤となる受容体の分布と生理作用について検討を加えた。 まず、5-HT type3の受容体研究にとって必要な構造および機能ドメインに対する部分抗体を作成した。作成した抗体は、受容体の局在を明らかにするための免疫組織化学に十分耐えうるものであった。しかしながら、最近の詳細な研究により抗体を作成するために作成した部分ペプチドの配列中にソマトスタチンの前駆体構造の部分配列と同等のものが見つかり、共同研究を行っているフランスおよびオーストラリアでの研究から、この抗体はソマトスタチンをも認識していることが明らかとなった。従って、正確な受容体の局在を決定するための抗体を新たに作成しなければならないこととなった。また、VIP受容体の名称が研究実施中に国際薬理学会により名称変更されたため、この抗体についてもさらに新しい抗体を作成する必要に迫られることになった。しかしながら、生理学実験においてはラットやモルモットの消化管で5-HT含有神経が炎症等により選択的に機能障害を受けること、5-HT3あるいは5-HT4が消化管運動調節に深く関与していることを明らかにした。VIPや5-HT受容体に対する我々の研究成果を基に、エルゼビアー社から刊行される書物に2つの総説を書くことができた。
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