研究課題/領域番号 |
11694305
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
瀬尾 芳輝 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (90179317)
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研究分担者 |
日下 義章 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (40205068)
SHINAR Hadassah Dept. of Chemistry, Tel-Aviv Univ., Lecturer
NAVON Gil Dept. of Chemistry, Tel-Aviv Univ., Professor
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2000年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 水分子 / 双極子緩和 / 四極子緩和 / 多量子フィルターNMR法 / 化学シフト画像 / 腱・靭帯 / 関節軟骨 / 末梢神経 / 分子配向 / アキレス腱 |
研究概要 |
新しい生理機能画像法として、二量子フィルターNMR法にスペクトロスコピック画像法を適用し、生体内の「構造化」された水分子(結合水)を選択的に画像化することを目的とした国際共同研究を行った。 1、二量子磁気共鳴画像法の開発 二量子フィルターNMR法とスペクトロスコピック画像法とを組み合わせることにより、生体内の「構造化」された水分子を選択的に画像化できる二量子磁気共鳴画像法を開発した。これは全く新しい測定方法であり、特に、スライス選択パルスの導入、化学シフト画像について、学会誌に報告を行った。 2、組織の変性・修復過程による分子環境変化の画像化 家兎アキレス腱断裂修復モデルを作成した。摘出下腿全体を測定できる25mm径H-1プローブと、スライス選択二量子磁気共鳴画像法を用い、断裂部の修復過程を磁場反転画像法を対照として、6カ月間経時的に測定を行った。一般臨床で用いられている磁場反転画像法に対応した二量子磁気共鳴画像データを採り、その対応関係を明らかにし、学会誌に報告した。 3、関節軟骨の結合水画像によるコラーゲン線維走行の可視化 角度可変型H-1/H-2プローブ、および、世界で初の角度可変型圧迫試験器を完成させた。関節軟骨を最大0.75MPaの荷重下に、任意の角度でH-1・H-2多量子磁気共鳴画像測定法が行えるようになった。角度可変型H-1/H-2プローブにより測定を行い、関節軟骨のコラーゲン繊維の複雑な三次元的構造を明らかにすべくデータの解析を進めつつある。また、角度可変型圧迫試験器により、荷重負荷時のコラーゲン繊維の三次元的構造のゆがみを定量的に明らかにする事ができた。表層部・移行部において大きな、構造変化が生じていることが明らかになった。
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