研究課題/領域番号 |
11695068
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
臼井 健二 (臼井 建二) 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (80087585)
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研究分担者 |
沈 利星 筑波大学, 応用生物化学系, 講師 (30272157)
松本 宏 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (10199888)
小林 勝一郎 筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (40087606)
石塚 晧造 筑波大学, 名誉教授 (60101317)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 熱帯高塩地域 / 耐塩性雑草 / 植生改編 / 塩類土壌改善 / 土壌塩類濃度 / 緑化技術 / 耐塩性機構 / 塩害機構 / 土壌改善 / サリチル酸 / アンモニア蓄積 / 植生改変 / 土壌環境 / 塩害発現機構 / 耐塩性調節 / 耐塩性制御 / 圃場試験 / 微細環境 |
研究概要 |
世界の至る処で広がる塩類土壌を耐塩性雑草を利用してその微細環境を改善し、緑化技術を開発するための基礎的な研究ならびに現場における実証試験を通じて検討した。 現場実証試験として、熱帯高塩地域であるタイ東北地方Phimaiの塩類土壌を選定し、数種の耐塩性雑草を導入して植生を変えた試験圃場を設置し、3年間にかけて植生改編が塩類土壌の微細環境に及ぼす影響と緑化の可能性を調べた。雑草を植栽した区においては裸地の対照区に比べて僅かでありながら土壌中の塩類濃度が下がり、耐塩性雑草の導入による塩類土壌の改善と緑化の可能性を示唆した。ただし、こうような効果は雑草による塩類の吸収によるものであるかまたは被覆による土壌水分の蒸発抑制によるものであるかはさらなる検討が必要であり、より高い改善能を備えた草種の選定などまだ残された課題は沢山ある。また、今回の結果の可能性は短期間での効果であり、長期間の効果を検討するためにタイ側の共同研究者たちと研究の継続について協議中である。一方、こうした現地圃場に加えて植物の塩害および耐塩性機構の究明、有用耐塩性雑草の探索と繁殖方法の開発などの基礎的研究にも力を注ぎ、所定の知見を得ることができた。特に、塩ストレスのような酸化ストレス条件下における活性酸素消去系の酵素カタラーゼの急激的低下にサリチル酸が深く関与することや塩ストレスによる過度なアンモニアの蓄積が塩害の大きな要因になりうるという発見は植物の耐塩性の遺伝子的あるいは化学的制御の可能性を開き、高塩地域の緑化技術の開発にも繋がる大きな成果である。
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