研究課題/領域番号 |
11695072
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産化学
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研究機関 | 東京水産大学 |
研究代表者 |
大島 敏明 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (70134856)
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研究分担者 |
潮 秀樹 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (50251682)
山中 英明 東京水産大学, 水産学部, 教授 (20092596)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | アザラシ / 皮下脂肪 / n-3系脂肪酸 / 高度不飽和脂肪酸 / 酸化 / 過酸化物価 / TBA / 酸素吸収 / n-3系高度不飽和脂肪酸 / 酸化安定性 / ハイドロパーオキサイド / TBARS / DPA / エイコサペンタエンサン / ドコサヘキサエン酸 / ドコサペンタエン酸 |
研究概要 |
精製したアザラシ油(バルク系)と10%o/wエマルションを、それぞれ酸素吸収量測定用と過酸化物価(POV)・TBA測定用の2つに分けた.醸素吸収量測定用試料は、50ml容バイアル瓶にアザラシ油を1g入れ、密栓したものをバルクオイル、エマルジョンそれぞれ5つずつ調製した。過酸化物価とTBA測定用試料は、バルクオイル16gを100ml容三角フラスコ、エマルション100mlを200ml三角フラスコに入れ、アルミホイルで蓋をしたものとした。これらを45℃,暗所で6日間貯蔵し,酸棄吸収量、過酸化物価、TBA値を測定し、酸化安定性を比較した。また貯蔵日数ごとにバルクオイル、エマルジョンの官能検査を行った.貯蔵日数に従いバルクオイルの色が透明から黄色になり、さらに2つの系(特にエマルジョン)で魚奥い匂いが強くなった。この特有の魚臭さはアザラシが魚を捕食しているためと思われた。また、貯蔵日数に従いバルクオイルの粘度が増した。これらのことから官能的にも酸化の様子が窺われた。酸素吸収量は、バルクオイルとエマルションの差はほとんど見られず、貯蔵日数とともにゆっくり減少し、初期酸化の段階であると思われた。一方、PVとTBA値を比べてみると、PVではバルクオイルの値が高かったのに対し、TBA値ではエルジョンの値が高かった。この現象は次のように考えられた。すなわち,バルクオイルでPVの値が高く、TBA値が低かったのは、HPOが蓄積しやすく、2次生成物であるアルデヒド類のTBA反応物質に分解しにくかったためだと考えられた。一方,エマルションで逆の現象が起きたのは、HPOの分解速度が速く、TBA反応物質が生成されやすかったためと考えられた。
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