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クローン技術の倫理問題

研究課題

研究課題/領域番号 11710016
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 倫理学
研究機関三重大学

研究代表者

藏田 伸雄 (蔵田 伸雄)  三重大学, 人文学部, 助教授 (50303714)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード生命倫理 / クローン技術 / 人工生殖 / 生殖の自由 / プライバシー / 科学技術の社会的評価 / ヒトゲノム解析 / 遺伝子診断 / 体細胞核移植クローン技術 / ヒトクローン / 人工生殖技術 / 科学技術倫理
研究概要

本年度はクローン技術の人への使用について、現時点の状況を調査し、問題点を整理することを試みた。さらに体細胞核移植クローン技術の人への使用に関する倫理問題をできるだけ広い視野から検討し、この問題を生命倫理に関する諸議論の中に位置づけることを試みた。具体的には、ヒトゲノム解析、遺伝子診断と雇用差別・保険差別、医療情報のプライバシー保護、ターミナルケア、遺伝子操作、さらに体外受精等の人工生殖技術との関連から、クローン技術の人への使用の倫理的含意を明らかにすることを試みた。このようにしてクローン技術の人への使用を遺伝子操作技術全体の中に位置づけ、それによって人間に対する生命操作技術の使用に関する規制について、倫理的分析を行うための図式を提示することを試みた。
またクローン技術等を含めた先端科学技術と社会との関連、特に科学技術者の社会的責任の意味と、市民による科学技術のコントロールの方法に関する研究を行った。さらにメタ倫理学的な研究を始めとした哲学的思考は、生命倫理研究に対してどのような形で貢献しうるかという問題に関する研究を行った。
このような研究を経て、体細胞核移植クローン技術の人への使用に関する倫理問題を、「特定の表現形質を持つ児の意図的産生を目的としたクローン技術の使用」「<生殖>の自由に基づくクローン技術の使用の正当化」、「クローン技術と生命倫理政策」さらに「体細胞核移植技術とES細胞(胚性幹細胞)の使用」といった問題圏に分類し、これらの問題に関する倫理的研究のデザインを行うことを試みた。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 藏田伸雄: "電子化された医療情報のプライバシー保護に関する諸問題"情報倫理学研究資料集(「情報倫理の構築」プロジェクト). II. 50-58 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 藏田伸雄: "体細胞核移植クローン技術の人への使用と「生殖の自由」"生命倫理(日本生命倫理学会). 第11号. 35-41 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 藏田伸雄: "哲学・倫理学は生命倫理に対してどのような貢献ができるのか"哲学論集(上智哲学会). 第29号. 19-31 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 藏田伸雄: "科学と社会-科学技術のリスク評価とアカウンタビリティ-"加茂直樹編『社会哲学を学ぶ人のために』世界思想社. (印刷中).

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 藏田伸雄: "研究ノート:クローン技術の真の問題"佛教大学総合研究所紀要. 第8号(印刷中).

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 蔵田 伸雄: "科学技術の社会的影響と我々の責任-科学技術倫理試論"中部哲学会年報. 第32号(印刷中).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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