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西欧表象文化史における「窓」の概念の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11710019
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 美学(含芸術諸学)
研究機関東京大学

研究代表者

竹内 孝宏  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (60302816)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード表象 / イメージ / 西欧 / シュルレアリスム
研究概要

20世紀のシュルレアリスムにおいて不意に復活し、しかし理論的な洗練をなんら経過することのないままそのまま立ち消えになる「窓」の概念を、おもに初期アンドレ・ブルトンのテクストから出発して分析することに費やされた前年度の作業に対して、19世紀に出現したイメージのいくつかが、じつはすでに「見ること」の機制それ自体を逸脱するものであったこと、「窓」の透明性とも「スクリーン」の不透明性とも異なる、むしろ「盲目」と「痕跡」ともいうべき主題系に属するものであったことに積極的な意義を認め、ボードレールをはじめとする批評、絵画作品、写真装置と写真イメージ、痕跡の想像力(たとえば探偵小説)、哲学や科学における盲目性の言説といった脱領域的な対象をつうじて「非=イメージ」の表象の歴史を立ち上がらせるということが、今年度の主たる目標となった。むろんすべてを検討しつくしたわけではないが、しかしその部分的な成果は現在まとめの段階にさしかかったところである。
当初の予定では、(1)とりわけマグリットによって代表されうる北方シュルレアリスムにおける「窓」のイメージとその機能、(2)劇場における透視図法の導入、以上2つの問題を検討することで、西欧の表象文化史における「窓」のイマジネールに関して不十分ながらも暫定的な総合的結論を提出することが目指されていたが、まず第一に前年度の研究成果の欠落そのものを生産的に転化するため、そして第二に、これら2つの主題を十分に消化するには研究期間が不足することが判明したため、計画がやや変更された。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小林康夫・松浦寿輝: "表象のディスクール 第2巻「テクスト」"東京大学出版会. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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