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明治期日本における実験心理学の実際とその多様な役割について

研究課題

研究課題/領域番号 11710027
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関福島大学

研究代表者

佐藤 達哉  福島大学, 行政社会学部, 助教授 (90215806)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード心理学史 / 元良勇次郎 / 実験心理学 / 明治期 / 心理学
研究概要

平成12年度は以下のような研究・調査・研究発表を行った。
(1)再度米国のボストン大学ならびにジョンズ・ホプキンズ大学の文書資料館を訪問し、わが国心理学の父・元良勇次郎の留学時代の学習カリキュラムについて調査を行った。当時の心理学実験室の様子や時間割、シラバスに関する情報を入手して分析した。
(2)東大に心理学専修が成立した1905(明治38)年と翌年の卒業生計14名について在学中の研究(卒業論文)や進路について検討した。心理学専修の独立時は、精神哲学的な研究も多く、必ずしも全てが実証研究だったわけではなかった。
(3)元良勇次郎の研究のを検討したところ、「縦書き・横書き文字の読み易さ」「白内障患者の開眼時の知覚成立」「障害児の注意力養成」などについて、独自の実験を工夫して研究をしていたことが明かとなった。
(4)明治期以降の「変態心理」について検討し、催眠術や透視ということが「実際にやってみる」という意味で「実験」と称されていることがわかり、実験概念自体をさらに検討する必要があることが示唆された。
(5)スウェーデンの国際心理学会に出席し、日本の初期実験心理学について発表し、海外の心理学史研究者と意見を交換した。
(6)元良勇次郎の全著作についてリストを作成し、ウェブサイト上での公開を行っている。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 佐藤達哉: "山が国初の目撃証言実験"心理学ワールド. 9. 30-30 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤達哉: "日本における法と心理学の展開:明治・大正"法と心理学会大会. 1. (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] T.Sato,M.Takasuna. et.al.: "Yuzero Motora, as the first Japanese psychologist"The 27th International Conference of Psychology. 27. 127-127 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤達哉: "心理学と変態-大正期『変態心理』をとりまく文脈"不二出版. 29 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤達哉: "ソウル大学所蔵「初期心理学実験機器」と「実験実習レポート」"心理学ワールド. 7. 29-30 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 大山正、佐藤達哉: "東京大学における心理学古典実験機器について"心理学評論. 42. 313-325 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤達哉: "歴史的視点へのこだわり"日本発達心理学会ニューズレター. 29. 7-8 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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