• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

多変数効率分析による視覚情報処理過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11710030
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関名古屋大学

研究代表者

薬師神 玲子  名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 助手 (30302441)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード空間認知 / 両眼視差 / 運動視差 / 統計的効率 / 理想的観察者 / 視覚手がかり間統合 / 奥行き知覚 / 運動知覚
研究概要

本研究の目的は,視覚情報処理の統合的なモデルを構築するため,多変数効率分析という新たに導出した研究手法を用いて,視覚的手がかり間相互作用の量的かつ詳細な検討を行うことである.
最終年度の今年は,前年度理論的に導出した多変数効率分析を用いて,実際に両眼視差情報と運動情報の統合過程の量的な検討を試みた.得られた知見は次の3点である.
1.理論的計算により(1)3次元空間内の奥行き識別(2)3次元空間内の運動速度の識別という2つの課題における理想的観察者の成績に,刺激に挿入するノイズにおける両眼視差手がかりと運動手がかりとの相関が,逆の影響を与えることが示された.すなわち,奥行き識別課題では,両眼視差と運動の相関が高くなると成績が低下するのに対して,速度識別課題では,逆に成績が向上することがわかった.
2.上記の2種類の課題(奥行き識別課題・速度識別課題)について,ノイズにおける両眼視差・運動両手がかりの相関と人間の成績の関係を調べた.その結果,理想的観察者とは異なり,両方の課題において,相関は人間のパフォーマンスに殆ど影響を与えなかった.このことより,視覚系において,個々の刺激要素のサンプリングは,両眼視差処理ユニットと運動処理ユニットでそれぞれ独立に行われていることが推測される.
3.しかしながら,両眼視差手がかりと運動手がかりの両方を与えた条件と,どちらか一方の手がかりのみを与えた条件とで統計的効率を比較したところ,実験に参加した全ての被験者について,両方の手がかりを与えた条件では,明らかに手がかり間の統合が生じていることを示すデータが得られた.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 薬師神玲子: "多変数効率分析による奥行き手がかり間統合の検討:両眼視差と運動視差"日本心理学会 第64回大会論文集. 454 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi