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単語認知過程における正書法的・音韻的類似語数の効果

研究課題

研究課題/領域番号 11710034
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関名古屋大学

研究代表者

川上 正浩  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 助手 (40242789)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードカタカナ表記語 / 類似語(neighbor) / 語彙判断課題 / 類似語 / 正書法的類似語 / 音韻的類似語
研究概要

近年,視覚呈示された単語の認知に際して,それと類似した他の単語の存在が如何なる影響を及ぼすのかが検討されている.特に欧米諸言語においては,「当該文字列を構成する文字を一文字だけ別の文字に置き換えることによって作成可能である単語」と定義されるneighbors(以下類似語)が,当該単語の認知過程に及ぼす影響について議論がされてきている.
本研究では,NTT日本語データベースシリーズ「日本語の語彙特性」及びMacintosh版岩波広辞苑第四版に基づき,カタカナ表記語の正書法的類似語数,音韻的類似語数を報告した.これらは川上(2000a,2000b)として報告されている.
次にこうした資料に基づく類似語数と,カタカナ2文字組を手がかりとして被験者が産出可能なカタカナ3文字表記語の数とが対応しているのか否かが質問紙調査によって吟味された.被験者は補充すべき文字の位置に応じて3つの群のいずれかにランダムに割り当てられた.UFF条件の被験者は,最後の2文字を手がかりとしてカタカナ3文字表記語を産出することを求められた.FUF条件の被験者は,最初と最後の1文字ずつを手がかりとしてカタカナ3文字表記語を産出することを求められた.FFU条件の被験者は,最初の2文字を手がかりとしてカタカナ3文字表記語を産出することを求められた.実験の結果,類似語数と被験者が産出した単語数との間に有意な相関が認められた.この相関は,実在の辞書である岩波広辞苑第四版と被験者が有する心的辞書との間に対応があることを示していると解釈された.
またこうした類似語数がカタカナ表記語の語彙判断過程に及ぼす影響について実験的に吟味された.実験の結果,カタカナ表記語の類似語数は,その認知過程に抑制的な効果を持つことが示された.
以上の2つの研究結果は現在投稿中である.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川上正浩: "カタカナ3文字語及びカタカナ4文字語の正書法的類似語・音韻的類似語数表(II)-Macintosh版岩波広辞苑第四版に基づく音素単位類似語数調査-"名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学). 47. 325-374 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 川上正浩: "カタカナ表記語の正書法的類似語数表-親密度ごとの検討-"名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学). 47. 375-406 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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