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「非合理的」協力行動の認知的基盤とその社会関係的基盤に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11710052
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関関西大学 (2000)
東京大学 (1999)

研究代表者

林 直保子  関西大学, 社会学部, 専任講師 (00302654)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード実験ゲーム / 囚人のジレンマ / 社会的交換 / 合理的選択 / 協力行動
研究概要

平成12年度にはまず,社会的交換状況で混合動機ゲームの利得構造をどのように提示するかが被験者の状況認知にどのような影響をもつものかを調べることを目的として平成11年度に行った実験室実験(第二実験)の結果および,関連分野における研究のレビューをもとに論文執筆を行った.現在この論文は学術雑誌への投稿のための最終準備段階に入っている.
平成12年度にはまた,平成11年度に行われた先述の第二実験および,遠隔地にいる参加者をネットワークで繋ぐ方法を用いた第三実験の結果を踏まえて,実験参加者にとっての社会的交換相手の存在が意識できる状況における実際の社会的交換への従事の度合いを操作した第四実験を行った.この実験では,混合動機状況を社会的交換として表現するか否かにより,状況の相互依存性認知に差が生じ,その結果として協力行動が促進されるという第二,第三実験の結果が,実際に社会的交換に従事することによっても生じることを確認する目的で行われた.しかし第四実験の結果は,実際の交換場面で引き起こされる協力行動は,状況の相互依存性認知によってではなく,相手の行動が自分の行動と連動していると感じるコントロール幻想により生じている可能性を示唆するものであった.当初の研究計画ではこの第四実験の実施前に,第一,第二,第三実験の結果に基づき理論変数間の関係を整理し,非合理的協力行動の認知的基盤のもつ社会関係的基盤が,実際に想定された社会環境の中でどのような形で有利に働くのかを検討するためのコンピュータ・シミュレーションを行う予定であったが,予定を変更して第四実験を行ったため,予定されていたコンピュータ・シミュレーション研究は,現在進行中である.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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