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原事象を参照しない想起談話分析に基づく証言・供述の信用性鑑定理論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 11710053
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関東京学芸大学

研究代表者

高木 光太郎  東京学芸大学, 海外子女教育センター, 助教授 (30272488)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード証言 / 自白 / 想起 / 供述 / 法心理学 / 目撃証言
研究概要

本年度は、前年度の研究成果をふまえ「原事象を参照しない想起談話分析に基づく証言・供述の信用性鑑定理論」の方法論の一般的な定式化を試みた。原事象を参照できない部分的な観察者が証言・供述の信用性鑑定に使用可能な推論上の参照点として、前年度までの研究成果からすでに会話における過去事象の社会的構築過程から相対的に独立に反復される証言・供述者の発話の文体的特性を使用できることが明らかになっているが、こうした文体的特性は常にケース固有の単位として発見されるものである。このため鑑定技法の一般化が困難であったが、本研究ではこの単位の一般的特性を「証言・供述者と他者との関係のなかで創発する証言・供述者固有の証言スタイル」と定義し、エスノメソドロジーほかの会話分析理論、共同想起研究における会話概念、F.C.バートレットのスキーマ概念などとの対比によって明確化することができた。
本研究の成果は2000年7月に開催されたXXVII International Congress of Psychologyにおいて"How we evaluate the credibility of written statements recorded under Japanese crimina1 investigation"(S.Hara,Y.Ohashi,M.Goanとの共同発表)として、また2000年11月4日、5日に開催された法と心理学会第1回大会ではワークショップ「人物同一性識別手続きの現状と課題」における単独発表および「供述における『共謀事実』の生成プロセス」(大橋靖史との共同発表)として報告した。また2001年度出版予定の書籍「供述心理学のフィールド(仮題)」(大橋靖史、森直久、松島恵介との共著、北大路書店刊)でも本研究の成果を発表する予定である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高木光太郎: "証言の心理学:原事象へのアクセス不可能性を前提とした想起研究に向けて"現代思想. 28・5. 202-211 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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