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論文作成支援システムを用いた自己説明活動の促進

研究課題

研究課題/領域番号 11710058
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関静岡大学

研究代表者

大島 純  静岡大学, 教育学部, 助教授 (70281722)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード自己説明 / 学習 / 概念的理解 / 外化 / 電子ダイアグラム / 情報テクノロジー
研究概要

自己説明(Self-explanation)とは,学習中に自らの知識を振り返り,分かっていることと分からないことを区別したり,それにもとづいて新たな情報を求めていったりする意識的な学習活動のことを言う.
本研究に先立つ著者らの研究では,自己説明活動の欠点と一つと考えられる学習者にかかる心的負荷の軽減をめざし,自らの知識や理解を外化物を用いて整理,統合するために電子ダイアグラムアプリケーションを利用した学習活動を提案し,その効果を検討した.具体的には,大学学部生を対象として一般教養の心理学の科目に相当する内容である「人間の記憶システム」についての講義テープを作成し,その内容をまとめた配付資料とともに学習者に提示して自己説明をしながら学習を展開してもらった.その際,電子ダイアグラムを用いて外化物として自らの理解を整理統合する群と,通常の紙と鉛筆を利用してメモを取る群を設定し,その群間での概念的理解の違いを比較した.結果として,電子ダイアグラムを用いた群の学習者の概念的理解がより高いことが分かった.
これをうけて,本研究ではさらにより有効な自己説明活動を展開してもらうための教示を考案し,その効果を知識を外化するメディアの違いと比較しながら検討した.具体的には,実験条件として方略的な自己説明を教示する群とそうでない群を設け,それぞれの群の中で電子ダイアグラムを用いる条件と紙と鉛筆を用いる条件をさらに区分した.その結果,方略的自己説明の教示は電子ダイアグラム群において有効であり,より柔軟に理解を外化することができる環境においてその効果が検証された.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Oshima,J.,Yuasa,K.,& Oshima,R.: "Facilitation of Conceptual Understanding Through Self-Explaining Activities Supported by a Knowledge Medium"Proceedings of ICLS. 222-229 (1998)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Oshima,J.,Yuasa,K.,& Oshima,R.: "Conceptual Understanding through Self-Explaining Supported by a Knowledge Medium : Inquiry on Learning Recursion"Proceedings of ICCS. (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Oshima,J.,Yuasa,K.,& Oshima,R.: "Strategic use of knowledge media for conceptual understandin through self-explaining"Proceedings of ICLS. (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 大島純,湯浅且敏,大島律子: "ダイアグラム機能を用いた自己説明活動の促進"日本認知科学会第15回大会発表論文集. (1998)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Oshima,J.,K.,&Oshima,R.: "Conceptual Understanding through Self-Explaining Supported by a Knowledge Medium : Inquiry on Learning Recursion"Proceedings of the ICCS '99.

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Oshima,J.,K.,&Oshima,R.: "Strategic use of knowledge media for conceptual understanding through self-explaining"Proceedings of the ICLS 2000.

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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