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専門性の発達段階と類推的思考過程の関連性

研究課題

研究課題/領域番号 11710070
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関大分大学

研究代表者

藤田 敦  大分大学, 教育福祉科学部, 助教授 (80253376)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード類推的思考 / 専門性発達 / 自明性の感覚 / 専門性の発達 / 文脈的固着現象
研究概要

本研究では,特定の既有の知識領域に対する専門性の発達レベルを縦断的に調べ,その専門領域を基底領域とする類推的思考過程(知識の検索,写像)を各レベル間で比較し,専門性の発達と類推の関係を仮説化していくことを目的としている。実験では,自然科学領域から眼科学に関する専門群(眼科医療技師専門学校生;1〜3年),社会科学領域から教育学に関する専門群(教員養成系大学生;1〜4年次)を被験者とし,類推文完成課題を実施した。その結果,眼科群においては,十分な理解ができていない概念を類推や比喩によって説明するという活動によって,分析的な理解が促進されること,その背景には,次のような専門性の発達に対応した類推的思考の変化があることを確認した。専門性が,形式的な技術的・手続き的な知識レベルにある段階では,類推課題では,自己の専門的領域の知識と課題領域との分析的な写像による課題の解釈が行われる。次に,専門性がより熟成し,応用的な実用性を持つ段階に至ると,類推課題では専門的領域と周辺領域の知識の柔軟な融合による新たな知識の生成がわずかだが芽生える。
一方,教育学群においては,類推的な説明を試みる活動が,前述のような未知の概念に対する分析的理解ではなく,「納得した」という感覚(確信度,自明性)を高める効果があることが示された。しかし,この領域では,教育学に対する専門性自体の発達段階を明確に測定・評価することができず,眼科群で見られるような発達過程を検証することは技術的にできなかった。そこで,今後は,このような領域の違いによって異なる専門性の発達過程をより明確にした上で,類推的思考との関係を明らかにすることが必要である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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