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日本の討議空間に関する社会学的基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 11710094
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関東京大学

研究代表者

矢野 善郎  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (70282548)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード討論教育 / マックス・ヴェーバー / 合理化理論 / 社会学 / 討議 / ディベート
研究概要

この研究課題では,とりわけ1)社会理論をめぐる討議空間の変遷と,2)討議教育の展開過程の二つを探求した。
まず第一に,日本の戦後の社会科学的な討議空間が形成される際の理論的な支柱となったマックス・ヴェーバーの社会理論がいかに日本で受容されてきたかを取り扱うシンポジウムを主催し,そこでの討論をもとに『マックス・ヴエーバーの新世紀』を公刊した。そこでは戦後の社会科学的な討議の基調をなした比較文化・歴史認識のグランドデザインを捉える視座(合理化理論)が,四つの段階(a.非進化論的,b.進化論的,c.複線的・進化論的,複線的・非進化論的)を経て変化してきたと整理し,そして今後の社会科学的な討議においては,最後の複線的・非進化論的な視座への移行が肝要であることを明らかにした。
第二に,戦後日本の討論教育の実践的な推移に関して歴史的な解明に着手した。ここでは探求の第一段階として,とりわけ日本の「国際化」が謳われ始めた1970年代末からの,日本の討論教育の変化をとりあげた。その結果,この1970年代末を境に「ディベート」という言葉が,「討論」という従来の呼び方と二項対立的に使われはじめ,それが同時に「日本人=議論下手」というステレオタイプの形成とともに進んでいったことが明らかになった(2000年10月プダペストの国際学会にて報告)。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 橋本努,橋本直人,矢野善郎: "マックス・ヴェーバーの新世紀-変容する日本社会と認識の転回"未来社. 351 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiro Yano: "The Irony of "Debate" : A Sociological Analysis on the Introduction of 'Debate' Education in Japan"Proceedings of the Fourth International Conference of the International Society for the Study of Argumentation. 894-899 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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