• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

戦後の広告に関する歴史社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11710122
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関関西学院大学

研究代表者

難波 功士  関西学院大学, 社会学部, 助教授 (20288997)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード広告史 / テレビCM / ラジオCM / 広告界 / 広告賞 / メディアイベント / メディア史
研究概要

戦前からの技術的・人脈的な蓄積を保持し、1950年代には日本宣伝美術会や東京アートディレクターズクラブなどを次々と発足させていったグラフィック広告界に対して、1951年の民間ラジオ放送の開始や1953年の民間テレビ放送の開始とともに始まった日本のCM業界は、さまざまな試行錯誤を続けていた。そのプロセスを要約すると、
(1)当初ラジオCMは、広告主の宣伝部員が書いた原稿を局のアナウンサーが読むといったシンプルなものであったが、やがてラジオ番組を担当していた音楽家・構成作家たちが、その制作に関わるようになってきた。
(2)そして、単にコマーシャルソングによる商品の連呼だけではなく、キャッチフレーズ型のラジオCMが登場してきた1960年頃から、CM専門の制作者が活躍しはじめた。
(3)しかし、その時にはすでにテレビ(CM)が巨大なメディアとして急成長を遂げており、ラジオCMはそれと連動する媒体、ないしはニッチなマーケットを狙う媒体と位置づけられていった。
(4)その一方でテレビCMは、アメリカからマーケティング理論を直輸入していた50年代の模索を経て、60年代にはCM関連の業界団体や広告賞、ジャーナリズムなどが順次整備されていった。
の4点に概括できるであろう。現在、この時期の広告界に関する資料収集・整理をほぼ完了させているので、今後はPaul RutherfordやHazel Warlaumontなどによって近年精力的に進められている、海外の戦後広告史研究の成果を吸収しつつ、その通史的記述に取り組みたい。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 難波功士: "戦後広告史に関する諸問題"関西学院大学社会学部紀要. 90. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 津金澤聡廣: "戦後日本のメディア・イベント(仮題)"世界思想社. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 吉見俊哉: "1930年代という問題(仮題)"青弓社. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi