研究課題/領域番号 |
11710166
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 大学評価・学位授与機構 |
研究代表者 |
橋本 鉱市 大学評価・学位授与機, 構・学位審査研究部, 助教授 (40260509)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 専門職 / 専門職大学院 / 医療系学部 / 学位 / 政治プロセス / 看護婦(士) / 文理学部 |
研究概要 |
平成12年度の研究実績としては、昨年度に引き続き、(1)文献・資料収集とデータベース構築、(2)文献講読・史資料解読・データの統計的分析と、それらを踏まえた上での(3)様々な専門職養成の政策プロセスのパターン分析と昨今の大学改革における方向性に関する考察を進めた。 まずGHQ/SCAP関係のマイクロフィルムのハードコピー化、一般新聞や各省庁・大学関係・専門職各団体の刊行物などの関係資料の収集・コピーを行い、これらと並行して『全国大学一覧』などから、特に医療系分野のデータをインプットして戦後の高等教育機関に関するデータベースを整備した。また、政治過程論と専門職関連の国内外の文献講読を進め、専門職-専門教育をめぐる様々な政治アクターのイッシューの分析を通して、戦後日本の専門職養成政策の政治プロセスをマクロ・ミクロの両面から解明し、今後の専門職大学院などに関するインプリケーションを考察した。すなわち、研究対象としての「政治プロセス」と「政策」のレベルの相違、政治アクター摘出の方法論やモデル化の意義、人材「適正数」概念の有効性、福祉国家におけるヘルスマンパワー策定のダイナミクスなどに関する考察を深めることができた。これらの一連の考察は、国立大学の医療系学部を中心とする論考の一部や、現在提起されている「専門職大学院」のあり方とその職業的学位の性格に関する論文にとりまとめた。ただし、本年度後半期以降に長期出張(在外研究)が重なったために、これらの史資料とデータの整理は不十分でそれらを生かした論考が未消化のまま残されており、さらに踏み込んだ分析を今後計画している。
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