研究課題/領域番号 |
11710180
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
柳原 敏昭 東北大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (30230270)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 南九州 / 中世 / 湊 / 日宋貿易 / 宋人居留地 / 海上交通 / 貿易陶磁器 / 地方寺院 / 中世前期 / 津・湊 / 中国人居留地 / 交通 |
研究概要 |
今年度は主として、九州現地における実地調査と資料収集につとめた。訪れた場所は、鹿児島県鹿児島市・垂水市・加世田市・川辺郡坊津町・日置郡金峰町・大島郡宇検村、福岡県福岡市などである。主要な目的は、中世に湊のあった地域、および中国人居留地関連地名を残す地域の景観復原に必要な基礎資料の収集であった。そのために現地のフィールドワークを実施したほか、江戸時代に描かれた古地図の調査、役場・地方法務局における地籍図(小字図)の調査を重点的に行った。また、考古学情報の収集につとめ、各自治体の埋蔵文化財担当者から遺跡現地において説明を受け、発掘調査報告書を多数入手した。 これらの調査によって、景観復原作業を行う際の基礎的資料を多数得ることができた。また、昨年度たてた、唐坊(当房・唐房)という地名を残す場所は中世前期の宋人居留地であったという仮説の裏付けを一層確実にすることもできた。調査時には、ビデオ撮影を行っており、それを編集の上、上映して講義などで活用した。 これらの成果は、現在、論文にまとめつつある。また、中世国家の西(南)の境界であった南九州地域を視野に入れつつ、東(北)の境界地域であった東北地方についての論考を公表した。一方、地域へ研究成果を還元すべく、金峰町町報に2000年8月〜2001年1月のあいだ6回にわたり、「万之瀬川から見える日本・東アジア」という題の連載を行った。
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