研究課題/領域番号 |
11710222
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
橋本 修 筑波大学, 文芸・言語学系, 講師 (30250997)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 否定 / アスペクト辞 / 「てしまう」 / 「てみる」 / 「ておく」 / 肯定対極表現 / 否定のスコープ / 対比のハ / 前提・焦点構造 / 情報構造 |
研究概要 |
本年度は、否定辞とアスペクト辞との共起に関して、以下の点を明らかにすることができた。 1 現代日本語については、数万例レベルの用例採取により、「ている」と「ない」との共起に比べて、「てしまう」と「ない」、「てみる」と「ない」、「ておく」と「ない」の共起例は極端に少なく、特に主節(単文)言い切り形でかつ「ない」が命題内否定である例は極めて少ないことが明らかになった。 2 古典日本語(主として平安時代語)においては、「つ」「ぬ」と否定辞との共起例は、先行研究に挙げられた例に一部追加例が見いだされたものの、主節言い切り形で否定辞が命題内否定である例は、ほぼ皆無であることが確認された。一方、「り」「たり」と否定辞との共起例は、それほど多くないものの、「つ」「ぬ」と否定辞との共起例よりはかなり多いことが明らかになった。 3 上述の特定のアスペクト辞と否定辞との共起が阻止される原因については、ある種の主観性(モーダルな性質)である可能性が高いが、それは「確言性」というような直接的な性質ではなく、「評価性」「予測性」というような間接的な性質であると推測される。この点で肯定対極表現に属する評価副詞類との共通性が注目される。
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