• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

中世末期浄土寺院における学問の研究-良定の著書を通して-

研究課題

研究課題/領域番号 11710237
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 国文学
研究機関いわき明星大学

研究代表者

渡辺 匡一  いわき明星大学, 人文学部, 助手 (40306098)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード浄土宗名越派 / 良定 / 袋中 / 如来寺 / 題額集 / 題額聖鬮讃 / 三語集 / 題額聖〓讃
研究概要

本研究は、浄土宗名越派の学侶である良定(袋中)の著作の調査(資料収集)を通して、中世末期における、浄土宗寺院の学問のあり方を探るものである。ただし、良定の学問を規定していく上で重要になってくる名越派や白旗派の学問体系は、良定研究と同様、いまだ未解明な部分が多い。したがって、本研究では、如来寺、専称寺など、名越派寺院の悉皆調査をも併せて行った。
名越派のいわきにおける拠点であった如来寺(いわき市平山崎矢ノ目)蔵聖教の悉皆調査は、書肆カードを用いての整理を行ったが、蔵書量が膨大(約3000冊)なため、整理・分類までに、まだ数年を要する。書肆データは、コンピューターを用い、データベース化を進めている。また、スキャナーなどを用い、画像データの蓄積も行っている。専称寺(いわき市平山崎梅福)では聖教の予備調査を行い、悉皆調査に入る準備を進めている。
調査を進めるなかで、名越派の根本書『題額集』を発見した。いまだ未紹介の書である。如来寺には、6種の写本があり、他寺蔵のものとも校合した上で、紹介を予定している。また、良定の叔父の著作『三語集』を発見した。天竺・震旦・本朝の持経者の伝を集めた本書は、名越派・良定の学問を知る上で重要である。
調査と並行して、良定の著作の内、『題額聖 讃』、『涅槃像考文抄』の諸本収集を行った。『題額聖 讃』は、『題額集』の注釈書である。如来寺から唯一の写本を発見した。『涅槃像考文抄』は、その内容から、絵解きと深く関わる重要な作品であることがわかった。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi