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中世南都の文学生成に関する文献学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11710241
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 国文学
研究機関天理大学

研究代表者

近本 謙介  天理大学, 文学部, 助教授 (90278870)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード南都 / 貞慶 / 宗性 / 覚真 / 春日権現験記絵 / 春日信仰 / 『春日権現験記絵』
研究概要

本研究は、中世における文学生成の場として南都が果たした役割を、現存する資料から文献学的に明らかにすることを目的としている。この作業は、宗教的国家観のもとに構築された中世国家の在り方や、文化形成の様相を探る営みに連繋していると考えている。
本研究の調査研究対象は、上記の目的を文献から探る上で重要な寺社・文庫とした。以下、それらについて実績の概要を記す。
(1)海住山寺文書
海住山寺には、中世初頭の南都において重要な役割を果たした解脱房貞慶とその跡を襲った慈心房覚真(藤原長房)関係の資料が蔵されており、興福寺を離れた後の貞慶の事績をたどる上からも重要である。奈良国立文化財研究所によって作成された目録をもとに調査を行い、その成果の一部を発表した。
(2)神奈川県立金沢文庫
中世の文学・文化形成を考える上で、京・南都・鎌倉(関東)といった場に目を配る必要があるが、そうした視点から神奈川県立金沢文庫に保管される称名寺伝来聖教は、貴重なものである。当文庫に保管される南都関連聖教を目録から抽出して、全体像を探った。
(3)真福寺
黒板勝美博士作成の聖教目録によりつつ南都関連聖教データベース作成の作業を進め、主要な聖教については資料に直接接して調査を行った。但し、南都関連聖教は当初の予想を越えて存在しており、継続調査が必要となっている。
(4)東大寺図書館
貞慶を憧憬した宗性上人関連の聖教から、本研究の目的に関わるものを抽出し、近年研究の進展している天台系の唱導に対して、南都における唱導を考える上で重要な資料について、資料収集および調査を行った。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 近本謙介: "貞慶伝とその周辺-海住山寺文書をめぐって-"佛教文学. 24号. 71-83 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 近本謙介: "廃滅からの再生-南都における中世の到来-"日本文学. 2000年・7 VOL.49. 29-38 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 近本謙介: "貞慶伝とその周辺-海住山寺文書をめぐって-"佛教文学. 第24号. 71-83 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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