• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

読書記録から見た近世文学

研究課題

研究課題/領域番号 11710243
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 国文学
研究機関名古屋文理大学

研究代表者

神谷 勝広  名古屋文理大学, 情報文化学部, 助教授 (40233952)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード浮世草子 / 浄瑠璃 / 読本
研究概要

近世文学について考察する方法としては、まず近世文学作品の成立に焦点を当てたものが考えられる。しかし、それと同等に重要なものに、近世文学がどう受容されていったのか、つまり受容に焦点を当てたものである。
今回の研究調査は、主に、明治二十一年刊『小説文範』を調査対象とする。同書には、浮世草子・浄瑠璃の名文句が抽出されている。これを分析することで、近世文学作品の受容史に大きな手がかりが得られると考えている。
平成11年度、浮世草子・読本に関する調査を中心に進め、八文字屋本の浮世草子・上田秋成の浮世草子についてほぼ目安が付いた。平成12年度は、前年度の調査を踏まえつつ、近松門左衛門の浄瑠璃についてもほぼ関連する箇所が確認できた。菅専助の浄瑠璃に関しては、索引などが無いため、半分程度に未だ留まっている。
また、平成12年度の調査では、1つ注目すべき文献が見出せた。名古屋市立蓬左文庫蔵「(仮題)山荘五人娘」は、江戸中期の写本であるが、八文字屋本の浮世草子五作品から、名文と思われる部分を抄出したものである。『小説文範』と近似した性質のものといえる。両者を比較することで、江戸中期と明治初期における名文に対する意識の相違を考察する契機となろう。現在、「(仮題)山荘五人娘」を翻刻している。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi