研究課題/領域番号 |
11710248
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
上田 望 金沢大, 文学部, 助教授 (90293331)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 鼓詞 / 皮影戯 / 詩讃体 / 清末 / 石印 / 講唱芸能 |
研究概要 |
1.資料の収集 1999年9月に中国の北京、山西省太原地区へ出張し、民国期に刊行された鼓詞の石印本、詩讃体講唱芸能の木版本などの一次資料を収集した。また、清朝から民国期にかけての出版業に関する文献資料を収集した。 2.資料の整理 中国語OCRソフトが利用できるパソコンと周辺機器を利用し、解読できた鼓詞・皮影戯などの文献資料のテキスト文書化をすすめている。また、中国語データベースソフトを用いて文書化された諸資料から詩讃体講唱芸能の言語的特徴についても解析作業を進めている。音声・映像資料の整理・解読にはまだまだ多くの困難が伴うため、とりあえずこれらの資料をデジタル化してホームページ上で公開し、広く他の研究者の閲覧・利用に供することを検討している。 3.研究成果の中間報告 明清時代から民国期にかけての通俗文学の歴史的変遷を講史小説の代表作『三国演義』を中心に出版の視点から考察して、木版印刷というメディアが通俗文学の成立と普及にいかに深く関わっていたかを明らかにし、その成果を1999年9月の第13届三国演義学術討論会で「『三国演義』和明清出版分化」と題して報告、海外の研究者からも一定の評価を受けた(『文学遺産』2000-1,p 105)。同論文は『文学遺産』編集部より寄稿依頼があり、まもなく同誌に掲載される予定である。また討論の模様についても討論会参加報告を作成し、『中国古典小説研究』第5号に掲載されることになっている。
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