研究課題/領域番号 |
11710249
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
秋谷 裕幸 愛媛大学, 法文学部, 助教授 (10263964)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 中国語 / 方言 / 呉語 / 処衢方言 / 慶元方言 / 常山方言 / 玉山方言 / 広豊方言 / 処衢 / 江山 / 広豊 / 常山 / 玉山 |
研究概要 |
1.呉語処衢方言群に属する常山方言、玉山方言、慶元方言、広豊方言、江山方言の同音字表、字音対照表、語彙対照表(600語)、例文対照表(94例文)を作成した。玉山、常山、慶元方言についてはすでに公開済み。広豊、江山方言についても本年度三月中に公開される。 2.以上で整理したデータに基づき、呉語処衢方言群の音韻特徴(具体的には通攝三等字、通攝一等字)に関する研究を行い、処衢方言の非常に保守的な音韻特徴および〓語との顕著な類似を明らかにした。とりわけ通攝一等東韻と冬韻の区別が処衢方言群で保たれていることを見出したことは大きな発見であった。これらの成果はいずれも国際誌(『中国語文』およびCahiers de Linguistique Asie Orientale)に掲載された。 3.整理したデータに基づき、処衢方言群に〓語特有と考えられていた語彙(「足」を意味する「〓」、「はら」を意味する「腹」、「イヌ」を意味する「犬」、「泣く」を意味する「啼」等)が多く現れることを指摘した。この研究も学界有力誌(『語言研究』に掲載された。 4.呉語処衢方言群という従来ほとんど知られていなかった方言群のまとまったデータを整理、提示し、それに基づき処衢方言群の特徴の一端を探るという当初の計画はほぼ計画通りに達成した。
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