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生成文法による自然言語の格システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 11710259
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 英語・英米文学
研究機関上越教育大学

研究代表者

高野 美幸 (野地 美幸)  上越教育大学, 学校教育学部, 講師 (40251863)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード生成文法 / ミニマリスト・プログラム / 主格照合 / ECM構文 / 与格構文 / 日本語 / 英語 / が / の交替
研究概要

自然言語の格システムの解明に向けて、英語と日本語の主格名詞句の生起に関する違いについて引き続き研究を行った。日本語は「私は太郎に(は)その仕事が重荷だと思う」と並んで「私は太郎に(は)その仕事を重荷だと思う」という文が容認可能であり、長距離格付与(long-distance Case marking)が可能な言語として位置づけられている(Shibatani(1978:229)等)。しかしながら英語にこのような長距離格付与の現象は見られない。この事実に着目して研究を行なった結果、昨年度の研究成果として「英語の時制節では主格照合が義務的であるが日本語の時制節では随意的である」ということが既に明らかになっているが、長距離格付与に関する日英語の差異もこれにより説明できることが明らかになった。また主格照合に関して、Chomsky(1999)は、格は一致(agreement)の結果として生じるものであり機能範疇T自体は格素性を持たないという主張を行なっているが、日本語の与格構文に関する考察からこれには問題があることが判明した。与格構文でTとφ素性の照合を行なっているのは与格主語であって後続する主格名詞句ではないからである。そこで格照合と一致は共に解釈不可能な素性の削除のためにおこるという点では共通するものの互いに独立したものとしてとらえるべきであるという結論を得た。以上の研究成果は、上越英語教育学会での口答発表、並びに研究論文「日英語の主格照合に関する違いについて:義務的か随意的か」を通して公表を行なった。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 野地美幸: "日英語の主格照合に関する違いについて:義務的か随意的か"上越教育大学研究紀要. 第21巻第1号. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2021-11-25  

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