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ハイダ語音声資料のデータベース作成と形態統語法の記述研究

研究課題

研究課題/領域番号 11710283
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 言語学・音声学
研究機関静岡大学

研究代表者

堀 博文  静岡大学, 人文学部, 講師 (10283326)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードハイダ語 / 北米先住民諸語 / 形態論 / 類別接頭辞 / アメリカ・インディアン諸語
研究概要

本研究課題は,カナダのブリティッシュ・コロンビア州クィーン・シャーロット諸島で話されるハイダ語スキドゲイト方言の音声資料の整備と形態統語法の記述研究を行なうことを主たる目的とするものである.本年度は,昨年度の成果と問題点をふまえ,以下のような研究を行なった.
1.これまでおよそ10年間にわたる現地調査によって得たハイダ語のアナログの音声資料を主にデジタルオーディオテープ(DAT)やCD-Rなどの永年保存に耐えられるようなデジタル媒体に変換する作業を行なった.
2.現地調査での缺を補うことを目的として,過去になされたハイダ語の研究資料を蒐集した.
3.ハイダ語の言語類型論的特質を考察するために,北アメリカ北西海岸地域に分布する諸言語の資料を蒐集した.
4.ハイダ語の形態統語法に関しては,以下の点をとりあげて,考察を行なった.
1)類別接頭辞の形態統語上,また音韻上の特徴について考察し,単なる類別という機能だけでなく,かなり具体的な概念を有する要素であることを明らかにした.また,類別接頭辞の中には,名詞起源と考えられるものもあることを示唆した.
2)動詞形態法に関わる接辞の承接順序に関して考察を行なった.
2年間にわたる研究課題を終えるにあたり,今後の課題も指摘しておかなくてはならない.ハイダ語の全体的な概要は,徐々に得られつつあるものの,しかし,記述の濃淡はどうしても否めない.それは,偏にハイダ語の話者が少なく,かつ,高齢者に限られているという現実に由来するものであるが,そういった事情を補うためにも,過去になされた研究資料の広範な蒐集と深い分析が必要となってくるであろう.また,そういった「危機言語」の復活の一助となるためにも,音声資料の整備と充実は,今後も引き続き行なっていかなくてはならない課題の1つである.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 堀博文: "ハイダ語(北米インディアン諸語)の声調について"第14回日本音声学会全国大会予稿集(日本音声学会). 17-20 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] HORI,Hirofumi: "Classifiers in Skidegate Haida"Miyaoka and Endo (eds.),Languages of the North Pacific Rim.. 6(印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 堀博文: "ハイダ語の類別接頭辞について"津曲敏郎(編)『環北太平洋の言語』. 7(印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Hirofumi Hori: "Comments on 'Tonal System of the Gaviao Language of Rondonia' by Denny Moore"Cross-Linguistic Studies of Tonal Phenomena Tonogenesis,Typology,and Related Topics. 311-312 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Hirofumi Hori: "A morphological study of Skidegate Haida"京都大学博士論文. 144 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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