研究計画に基づき、 1 静内町教育委員会所蔵の基礎語彙調査テープ(約60時間)のMDへの複製を終え、またその他の分野の調査テープについても約380時間分の複製を終えた。 2 1の基礎語彙調査テープについて、文字化と電子化を完了した。 3 これまで奥田が採録したアイヌ語資料について、新たに口頭文芸5篇を文字化し、日本語対訳を付した。 4 以上の作業のなかでの疑問点について、静内および周囲の方言の話者に対する聞き取り調査を行った。 5 以上によって得られた語彙と、すでに『アイヌ語静内方言文脈つき語彙集』(1999)にまとめた語彙とを比比較し、約1500語の新たな語彙を得た。 6 1〜3の成果を静内町教育委員会に提出した。 7 1・2の成果の一部を、石井米雄・千野栄一(編)『世界のことば100語辞典 アジア編』(三省堂)に公表した。
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