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カテゴリー化の観点から見た関係名称体系の普遍と類型

研究課題

研究課題/領域番号 11710289
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 言語学・音声学
研究機関麗澤大学

研究代表者

大野 仁美  麗澤大学, 外国語学部, 助教授 (70245273)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードコイサン / グイ / 親族名称 / 中部コイサン / 類型論
研究概要

親族・関係名称体系の類型論研究を実施するために、2年目に当たる平成13年度においては、基礎資料として広く知られている親族・関係名称体系の資料の収集を継続した。その結果、グイの体系(split nuncle patternと命名した)が非常に珍しい(世界で唯一の可能性があり記述的に価値があると同時に、理論的にも不可能な体系であると一部の研究者によって考えられているため理論上貢献するような形で議論を進める価値がある)ことをあきらかにした。同時に、コイサンの体系を比較対照することにより、このようなめずらしい親族名称体系の分布と、classificatory siblingである平行いとこの長幼の決定が相対的(親同士の関係によって決まる)なものか絶対的(本人同士の年齢順によって決まる)なものかという指標とが、相互に関連し合って出現している可能性が高く、それはコイサンの分布するある地域における、言語的系統を超えた地理的特徴であることを突き止めた。さらにこれらに関して広く議論を進めるために、コイサンの体系とuniversal kin systemを持つという点で共通点を持つオーストラリア原住民の親族名称体系について知見を得universal kin system間の類型について考察を進めた。なおこれらの研究の実施に際しては、オーストラリア・メルボルン大学を訪問しセミナーでの発表を通して現地の言語学者および人類学者と情報交換するとともに、オーストラリア人類学会(於西オーストラリア大学)にて口頭発表を行った。これらのテーマは現在論文としてまとめているところである。
また昨年度取り組んだ、意味記述においてカテゴリー化をどのように扱うかという問題に関しては、カテゴリーに対する古典的・非古典的アプローチがそれぞれどのように親族名称の記述に応用されてきたかを考察し、論文として公表した。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hitomi ONO: "A note on category : classical and non-classical approaches and their applications to the analyses of kinship"Reitaku University Journal. 71. 307-326 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 矢野眞和: "高等教育政策と費用負担の在り方"東京工業大学大学院社会理工学研究科矢野研究室. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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