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ヒトゲノム計画に関連する知的財産権の保護

研究課題

研究課題/領域番号 11720022
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 民事法学
研究機関東京大学

研究代表者

隅藏 康一  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (80302793)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードゲノム解析 / 知的財産権 / 特許 / データベース / EST / バイオインフォマティクス / SNP / 立体構造解析 / Utility Guideline / Written Description Guideline
研究概要

ヒトゲノム解析の急激な進展に伴い、ゲノム関連特許をめぐる環境も変化しつつある。こうした動向を受けて、本研究では、ゲノム全塩基配列の解読、コード領域の特定、タンパク質の同定という3つの段階にゲノム解析研究を切り分けた上で、これらの各段階において特許保護が可能な対象は何であるかを整理した。本研究では次に、遺伝子発現解析、SNP、ならびに相同性(ホモロジー)に基づく機能推定を題材として、「技術的貢献に見合った権利を与えるには、特許付与の可否の線引きをどこで行うか」という、政策的見地からの考察を行った。続いて、ソフトウェアの機能向上とコンピューター上の遺伝子探索を題材として、技術水準の変化が特許にどのような影響を与えるかを検討した。また、タンパク質立体構造の特許に関して、今後の検討に向けた問題点の整理も行った。
このような研究の過程で、隅藏は関連する論文を数多く発表し、またメディアをつうじた政策提言や啓蒙活動を行った。2000年度は遺伝子関連特許が国際的な議論の舞台にのぼった年であり、研究テーマとしてきわめてタイムリーなものであったといえよう。
本研究全体を通じて、ゲノム関連特許が従来の物質特許制度の枠内に納まり切らなくなり、情報自体を保護することが必要となっているということが明らかとなった。このような「物質特許から情報特許へ」という潮流により、近い将来、特許制度のあり方を根本的に見直す必要性が生じるかもしれない。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 隅藏康一: "ヒトゲノムと特許"特許研究. 31号. 27-41 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 隅藏康一: "ゲノム生命科学と特許"現代化学増刊40「解読されたゲノム情報をどう活かすか」. 3月末刊行予定. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 隅藏康一: "ヒトゲノム:解読終了で始まる世界規模の特許獲得「大競争」"エコノミスト. 78巻32号. 74-76 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 隅藏康一: "ヒトゲノム特許戦略"『ゲノム創薬の新潮流』シーエムシー発行. 142-155 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 隅藏康一: "再生医学における生命倫理-法令による規制と特許対象からの除外-"細胞. 33巻3号. 25-28 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 隅藏康一: "特許制度と生命倫理-再生医学が提起する問題"蛋白質核酸素. 45巻13号. 342-347 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 隅藏 康一: "コーエン・ボイヤーの遺伝子組換え特許をめぐって"化学と工業. 52巻. 726-730 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 隅藏 康一: "ゲノム解析と特許"人工知能学会研究会論文集. SIG-J-9901. 19-24 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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